元F1ドライバーで現在テレビ解説者のマルク・スレールは、やはりメルセデスAMGがセバスチャン・ベッテル(レッドブル)獲得にむけて動いているのではないかと疑っている。
そもそもの発端は、チームの株主兼非常勤会長であるニキ・ラウダの発言だ。ベッテルに接触したとか、しなかったとか言ったものの、今週になってこれを撤回したのである。
スレールは『Speed Week(スピード・ウィーク)』にこう語る。「トップチームになるためには、ライバルを弱体化させる必要がある」
「(ベッテルと契約すれば)レッドブルは弱くなると同時にメルセデスAMGが強くなる。一石二鳥だよ」
「ニキ・ラウダがベッテルを狙っているとしたら、それは十分うなずける話だ」
あからさまなベッテルへの接近は、現ドライバーのニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンに誤ったシグナルを送りかねない。ラウダが発言をひるがえしたのは、それが理由と思われる。
「チームがほかのドライバーを探していると知ったら、いちドライバーとして面白くはないだろうね。契約状況を考えると、特にロズベルグは不愉快だろう」