日産、「エルグランド」を一部仕様向上「踏み間違い衝突防止アシスト」を世界初採用

日産は、「エルグランド」に世界初の「踏み間違い衝突防止アシスト（駐車枠検知機能付）」を採用するなど、一部仕様向上を行い、12月13日（木）より発売を開始する。価格は310万8,000円から544万1,100円までとなっている。

今回、エルグランドに世界で初めて採用された「踏み間違い衝突防止アシスト（駐車枠検知機能付）」は、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故の軽減を目的としたもので、アラウンドビューモニターの4台のカメラと超音波ソナーを使い、駐車操作などの低速走行時に運転者がブレーキと間違えてアクセルを踏みこんでしまった場合などに、クルマが誤操作を検知して、壁などに衝突する事故のリスクを軽減するもの。

具体的には次のような場合に、状況に応じた危険回避機能が働く仕組みとなっている。なお、このシステムは最上級グレードである「350ハイウェイスタープレミアム」に標準装備されるほか、3.5リッター車にメーカーオプションとして設定される。

（1）壁などの障害物の前に駐車するときに、アクセルを踏み込んでしまった場合
ソナーにより、壁やガラス窓、駐車場に停車中のほかのクルマなどを検知し、万一ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏んでしまっても自動的に加速を抑制し、さらに衝突前にブレーキが作動することで衝突を防止、または軽減する。

（2）駐車枠内に駐車するときに、アクセルを踏み込んでしまった場合
カメラにより、駐車場の白線を検知し、万一ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏んでしまっても自動的に加速を抑制し過度な加速を防止する。

（3）渋滞や駐車操作中などの低速走行時に、ブレーキ操作が遅れてしまった場合
ソナーにより、前方のクルマなどの車両周囲の障害物を検知し、障害物に衝突しそうになると、衝突直前にブレーキが作動し、衝突を防止または軽減する。

また、今回行われた一部仕様変更により、3.5リッター車はエンジン制御に改良が施されたことで燃費が向上。2WD全車と4WD車の一部が「エコカー減税」に適合し、自動車取得税と自動車重量税が50%減税となる。これにより、以前より全車50%減税対象であった2.5リッター車と合わせ、ほとんどのグレードが減税措置の対象となった。

＜新型エルグランドのモデルと価格＞
（2WD／2.5リッターモデル）
250XG／310万8,000円
250ハイウェイスター／341万2,500円
250ハイウェイスターアーバンクロム／362万7,750円

（2WD／3.5リッターモデル）
350ハイウェイスター／392万7,000円
350ハイウェイスターアーバンクロム／406万8,750円
350ハイウェイスタープレミアム／515万7,600円

（4WD／2.5リッターモデル）
250XG／339万1,500円
250ハイウェイスター／369万6,000円
250ハイウェイスターアーバンクロム／391万1,250円

（4WD／3.5リッターモデル）
350ハイウェイスター／421万500円
350ハイウェイスターアーバンクロム／435万2,250円
350ハイウェイスタープレミアム／544万1,100円

※トランスミッションはすべて、エクストロニックCVT-M6