今年は6月24日(日)に決勝が行われるヨーロッパGPの舞台バレンシア市街地サーキットであるが、その観客数はまたも減少してしまいそうだ。
2008年の初開催時には11万2,771人の観客を動員したものの、その翌年は3万5,000人分の仮設スタンドを減らしたバレンシア市街地コース。スペイン紙『El Pais(パイス)』によると、その後もスタンド数は減少を続け昨年は6万5,000にまで減少した。今年はどうかというと、ヨーロッパの経済危機もあり、4万5,000席ほどになるだろうとのことだ。つまり、2008年の半分以下ということになる。
こういった状況を受け、現在スペインGPが開催されているバルセロナとバレンシアで交互に開催するという、F1の最高責任者バーニー・エクレストンが提案している計画を、バレンシア側は来年からでも実行させられるとコメント。ただし、バルセロナ側がこの案を飲むかどうかははっきりとしていない。
今年のヨーロッパGPに向け、これまで13のグランドスタンドが建設されたが、この数字に関して主催者側は「需要があれば増やすかもしれない」としている。
そして『El Pais』は次のように説明を加えた。「主催者の目標は、バーニー・エクレストンから請求されるばく大な開催権料を考慮して、増大するコストを調整し、これまでの損失を減少させることだ」