現在のF1には80億ドルから90億ドル(約6,369億円から約7,165億円)の価値があるようだ。
F1の大株主である投資会社CVCは今週、保有するF1株式の21%を売却したと認めた。その結果、F1株の5分の1を、アメリカの投資ファンドであるワデル・アンド・リード、同じくアメリカの資産運用会社ブラックロック、そしてノルウェー中央銀行が握ることとなった。
シンガポールでのIPO(新規株式公開)を目前にしたこの売却劇は、大手通信社『Thomson Reuters(トムソン・ロイター)』によって報道された。
これに対しF1の最高責任者バーニー・エクレストンは、F1のシンガポール株式市場でのIPO計画が順調に進んでいることを強調しつつ、リポーターに向かって次のように述べた。「フェイスブックと比較しても相当に安い」
イギリス紙『Telegraph(テレグラフ)』には、以下のようなエクレストンの言葉が掲載されている。「起きるべきことは全部起こった。6月末には、すべてが完了するだろう」
「これはIPOのスタートとしては最高のものだ。投資家たちが望むことを、彼らに知らせることができるんだからね」
なおエクレストンは、自身がF1の株式の5.3%を保有しており、また責任者の座にも就いていると述べた。そしてアメリカの通信社『Bloomberg(ブルームバーグ)』によると、エクレストンの前妻であるスラビカ・エクレストンもまた、株式の8.5%を保有しているとのことだ。
自身の後継者に関する話題も出ているエクレストンだが、「フランク・シナトラにも、あなたの後任に誰を指名しますかと尋ねてごらんよ」と語った。
またCVCは、今もF1の筆頭株主であることを強調している。