F1開幕戦バーレーンGP終了後、アルピーヌF1の悲惨な状況を見て、アンドレッティ・キャデラックが11番目のチームとしてF1に参戦するための絶好のチャンスだと主張する人もいるかもしれない。
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実際、アンドレッティがF1の提案通り2028年まで待つだけなら、新たなコンコルド協定は11番目のチームとなるだけで6億ドル(約900億円)以上の巨額を要求する可能性が高い。ゼロからスタートするためのインフラ整備費用がかかるからだ。
レッドブルのチームボスであるクリスチャン・ホーナーは「F1は自らの立場を明確にした」と記者団に次のように語った。
「しかし、アンドレッティが来られないというわけではない。ただ、新チームや11番目のチームとしては来られないということだ。商業的な条件が整えば、既存のフランチャイズやチームを買収するチャンスはまだある」。
昨年、アルピーヌF1の主要スタッフが流出する中、ルノーはチーム株式の4分の1を投資家グループに売却した。その取引にはハリウッドスターなど著名人も名を連ねており、チームの評価額は約8億ユーロ(約1300億円)だった。300億円超えの資金を得たにも関わらず、2024年の見通しはあまり芳しくなく、投資家グループとアンドレッティ・キャデラックが組んでアルピーヌF1を買収するシナリオが出てきてもおかしくはなさそうだ。