2015年F1を席巻しているメルセデスAMGだが、シーズン後半に向けても開発の手を緩めていない。
F1ベルギーGP(23日決勝)を前に関係者の注目を集めたのが、メルセデスAMGの新型リアウイングだった。中央が下に大きくカーブした形だ。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、このリアウイングが銀のスプーンに似ていると表現している。
メルセデスAMGのニコ・ロズベルグは次のように話す。
「僕たちのリアウイングは、基本的に新しいものではないよ」
「でも、カーブした部分が速そうに見えるよね!」
■タイトル争いを諦めていないベッテル
夏休み前の第10戦ハンガリーGPでは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが今季2勝目を挙げ、低い確率ながらもタイトル争いに絡んでいる。
ベッテルはベルギーGPを前に次のように語った。
「計算上可能性が残っている限りは、いいんじゃないかな」
「もちろん、メルセデスAMGとの差がまだあることも承知しているよ。でも、チャンスが訪れたときにそれをつかみ取ることも大事だ。これまでにチャンスは2回あったと思う」
■ベルギーGPはメルセデスAMGに有利か
ドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』で解説を務める元F1ドライバーのマルク・スレールは、現実的にはフェラーリが2015年のタイトルを獲得するチャンスはないと見ている。
「誰かが近づいてくるといつも、メルセデスAMGがまだ力を温存しているのを感じる」とスレールは話す。
昨年のベルギーGPで優勝したレッドブルのダニエル・リカルドも同じ考えだ。
「彼ら(フェラーリ)は、1年前の僕たちと同じ状況だ。メルセデスAMGとの差はまだ大き過ぎる」
「狭くて曲がりくねったコースでは、フェラーリは少しメルセデスAMGに近づけるみたいだ。でも、今週末はメルセデスAMGの楽勝になると思う」