フェラーリPU(パワーユニット)が、ついにこれまで最強PUだと言われていたメルセデスを追い抜いたかもしれない。
2014年にPUと呼ばれる現行F1エンジンルールが導入されて以来、メルセデスが4年にわたって最強F1エンジンサプライヤーの称号を手に続けてきた。
■フェラーリはスーパーエンジンを造り上げた
だが、ルノーPUを搭載するレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)はF1オーストリアGPが開催された先週末のレッドブルリンクでブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語った。
「彼ら(フェラーリ)はスーパーエンジンを持っているね」
「我々のシャシーは恐らくトップ3チームのクルマの中ではベストなものだと思う。だが、我々は彼らを追い抜くことができなかった。彼らにはそれを補うだけのパワーがあるんだ」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも次のように付け加えている。
「彼らが素晴らしいパワーを持っていることは一目瞭然(りょうぜん)だよ」
■今ではフェラーリの方が上だとハミルトン
そして、2017年に通算4度目のF1ドライバーズタイトルを手にしたルイス・ハミルトンも、今ではメルセデスよりもフェラーリの方がパワーで勝っているようだと次のように語っている。
「そういう意味では、彼らの方が僕たちよりも上だよ。間違いないね」
■ザウバーの活躍も2018年型フェラーリPUのおかげ
さらに、今季躍進著しいザウバーのチーム代表フレデリック・バスールも、今季の好調は2018年型フェラーリPUに負うところが大きいと認めている。
「同じバージョンのフェラーリエンジンを使えていることがこの違いにつながっているんだ」
2017年は1年落ちのフェラーリPUを搭載していたことに言及したバスールは次のように付け加えた。
「我々もシャシーを一歩一歩改善しつつある。だが、今年のエンジンに助けられていることは否定できないよ」