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メルセデスにF1イギリスGPでグリッド降格の可能性?

2018年07月04日(水)18:26 pm

メルセデスが今週末に行われるF1イギリスGP(8日決勝)でグリッド降格ペナルティーを受ける可能性も出てきているようだ。

■メルセデスの新スペックPUの信頼性に不安?

先週末に行われた今季のF1第9戦オーストリアGP決勝ではメルセデスの2台がともにトラブルを抱えてリタイアするという非常に珍しい光景が展開された。

これに関して、フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、メルセデスがその前の第8戦フランスGPで持ち込んだ新スペックPU(パワーユニット)に何か問題があるのではないかとの推測を口にしていた。

メルセデスも当初第7戦カナダGPで新スペックPUを投入する予定だと考えられていたが、伝えられるところによれば信頼性に不安があるとして投入を1レース遅らせていた経緯がある。

■オーストリアでのトラブルはPUとは無関係

だが、メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンはこうした疑問に対してオーストリアGP決勝ではルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスがそろってリタイアしたものの、それぞれに発生したトラブルはまったく違うものだったと次のように語っている。

「まったく別々の不具合だったんだ。そしてどちらも新型パワーユニットを導入したこととは関係はないよ」

だが、メルセデスではオーストリアGPで発生したトラブルが原因となってほかのPUコンポーネントにも影響が及ぶことも懸念される状態ではないかとの推測もされている。

メルセデスではフランスGPで今季2基目のICE(内燃機関)、ターボ、MGU-H(熱エネルギー回収システム)を投入している。今季のルールはそれらのコンポーネントは年間3基までとされているためイギリスGPで別のコンポーネントに1回交換するだけであれば即グリッド降格とはならない。

だが、ボッタスの方はすでに2基目のES(バッテリーシステム)とCE(電子制御システム)を投入済みだが、これらに関してはシーズンあたり2基までとされているため、もしイギリスで新たなコンポーネント投入となればグリッド降格ペナルティーを受けることになる。

■イギリスにはいい状態で臨めるはずだとアリソン

アリソンは、実際のところ今後の推移を見て行かないと何とも言えないと答えながらも次のように続けた。

「そうならないとは思っている。我々が抱えた不具合はどちらもそのパーツに限定されたものだからだ」

だが、アリソンは、それらのパーツの不具合がほかのPUコンポーネントに悪影響を及ぼす可能性は完全に否定はできないとしつつ、次のように締めくくっている。

「だが、我々はそうなるとは考えていない。シルバーストンにはいい状態で臨めると思うよ」

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