レッドブルの最高技術責任者エイドリアン・ニューイに対し、フェラーリがオファーをしていたとレッドブルのモータースポーツ責任者ヘルムート・マルコが明かした。
ニューイは、現在F1界で唯一「天才」と称されるデザイナーである。そのため、ニューイを引き抜こうとフェラーリが高額のオファーをしたと報道されていた。
しかし、フェラーリのチーム代表マルコ・マティアッチは、「エイドリアンに接触したことはない」と報道を否定している。
これに対し、マルコはオーストリアのテレビ局『Servus TV(セアヴスTV)』で今週次のように話した。
「われわれは、エイドリアンと長時間にわたって話をした」
「フェラーリはばかげたオファーをしていたんだ。金額的にも、責任の大きさでもね」
■ニューイは「疲れている」とマルコ
だが結局、ニューイはレッドブルに残ることが発表された。ただし、レッドブルが新たに作る先進技術センターを率い、F1の第一線からは退くことになっている。
その理由について、「少し疲れていることをエイドリアンは率直に認めている」とマルコは説明する。
「それは、革新性を生かす余地がF1で徐々に失われているからだ」
「われわれは彼を失いたくない。従って、この新たなセンターを作ることにした。そこでなら、F1の仕事と平行して、彼はさまざまなプロジェクトを取り仕切ることができる」
ニューイは現在も、2015年のレッドブルのF1マシンとなるRB11のデザインに取り組んでいるとマルコは話している。