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「父は今日のフェラーリを望んでいただろう」と創設者の息子

2013年08月15日(木)14:10 pm

イタリアの世界的自動車メーカー、フェラーリの創設者であり、名門F1チームであるスクーデリア・イタリアのチームオーナーでもあったエンツォ・フェラーリの没後25周年を迎えた8月14日(水)、エンツォの息子であり、現在はフェラーリの副社長を務めるピエロ・フェラーリが、亡き父の思い出を語った。

「厳しく、要求の多い人だった。父親としてもボスとしてもね。だが、同時に非常に寛大でもあり、予期せぬ愛情を示すこともできる人だった。そうした見方に対しては彼自身は否定しようとしただろうけどね」

「勇敢であり、革新的であり、そして常に将来を見据えていたよ。彼が1929年にスクーデリアを設立しようと決めたことについて考えてみてもらえば分かるはずだ。その年は世界恐慌が始まった年だ。そんな中、自動車工場を創業しようという計画を持ったんだ」

「将来を見つめてすべての決断をし、常日ごろ最高のフェラーリができるのはまだこれからだと言い続けていた父は、まさに今日のようなフェラーリにしたいと望んでいたはずだ」

「(フェラーリは)彼が望んでいたように、常に将来と改革を念頭に置き、市場環境に惑わされることもない。ルカ・ディ・モンテゼモーロ(フェラーリ会長)はフェラーリのDNAの本質的な特色を維持しつつ、非常に素晴らしい仕事を達成し、継続してくれている。例えば、彼は生産台数を年間7,000台以下に抑えるということに完全に同意してくれたが、一方で利益は増加している」

息子として、父親については山ほどの思い出を語ることができるはずだ。だが、その中でも大切なものはやはり家族に関する思い出のようだ。ピエロは次のように締めくくった。

「多くの思い出があるが、多分、常に忘れられないのは、母親とともに過ごした日曜日の昼食の思い出かもしれないね」

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