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ボーダフォンのF1撤退はバーレーンGPが原因か

2013年03月15日(金)23:23 pm

長年マクラーレンのタイトルスポンサーだったボーダフォンがF1撤退を決めた背景には、昨年物議をかもしたバーレーンGPが原因であるとうわさされたが、マクラーレンはこれを否定している。

ボーダフォンが2012年いっぱいでタイトルスポンサーを下りることをマクラーレンが発表した翌日、『Times(タイムズ)』紙が、ボーダフォンの決定は「昨年のバーレーンGPを受けて見直しが行われた」ためと伝えた。

2012年のF1第4戦バーレーンGPは、いわゆる「アラブの春」と呼ばれる大規模な反政府運動を体制側が強硬に封じようとしたことを受けて、その開催が議論の的となった。マクラーレンは、バーレーンの政府系ファンドが株式の一部を保有しており、体制側とつながりがあると言える。

ボーダフォンのチーフ・コマーシャルオフィサーであるモートン・ランドルは、撤退の理由は単純に「こうした露出の必要性が将来的に少なくなった」ためだとしている。

しかし『Times(タイムズ)』は、ボーダフォンが「F1とのかかわりを再考し」始めたのは、「暴動が起き、何千人にも上る反政府デモが警官隊と衝突する事態だったにもかかわらず」バーレーンGPを強行しようとしてからだと報じた。

さらに『Times(タイムズ)』はこう伝えている。「ボーダフォンのような企業スポンサーは、ホスピタリティーの予定を変更したが、スポンサー契約の規定があるため、ブランド名をF1マシンから外すよう迫ることはほぼ不可能だった」

「特にボーダフォンは、アラブの春に起きた出来事に神経質になっていた。2011年にエジプトで、通信を切断し、ムバラク政権を代弁して“裏切り者や犯罪者と対決せよ”というメールを送るよう、武装した部隊に強要されたことがあるためだ」

ボーダフォンに代わる新しいマクラーレンのタイトルスポンサーとしては、今年からチームに加わったセルジオ・ペレスを支援するメキシコの大手通信会社テルメックスが有力視されている。しかし『Times(タイムズ)』は、今年からF1のスポンサーになったロレックスとエミレーツ航空も候補だと伝えた。

「あらかじめ決まっているわけではない」とチームの情報筋が話しているという。

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