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「セバスチャン・ベッテルは潔く負けることも学べ」と元F1ドライバー

2012年06月28日(木)17:45 pm

DMSB(ドイツモータースポーツ連盟)会長のハンス・ヨアヒム・シュトックが、セバスチャン・ベッテルとレッドブルがF1統括団体FIA(国際自動車連盟)に対し、ヨーロッパGPではレースを盛り上げようとたくらんでセーフティカーを導入したと非難したことに対して、もっと慎重に発言すべきだとの警告を発している。

ベッテルは、先週末に開催されたヨーロッパGPで圧倒的な強さを見せて先頭を走っていたものの、セーフティカー導入が解除された直後、マシントラブルによってリタイアを余儀なくされていた。レース後、ベッテルとレッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコは、セーフティカーはFIAがベッテルの築いた差を縮めるために導入したのだと不満を口にしていた。

「ベッテルは大きなリードを築いていたのに、あれでまた後ろの集団に引き戻されてしまった」とマルコは述べるとともに、コース上の破片を処理するのに本当にセーフティカー導入が必要だったのかどうか疑わしいと語っていた。

しかし、「ベッテル様」はそうした「スポーツマンらしからぬ行動」だとみなされかねないような非難をする前に今後のことを考えるべきだとシュトックはコメント。こういった態度はFIAの怒りを買うことになるかもしれないと警鐘を鳴らし、ドイツの『Yahoo Eurosport(ヤフー・ユーロスポーツ)』へ次のように述べている。

「セバスチャン・ベッテルは潔く負けることも学ばなければならないね」

「あのとき、コース上に破片が散乱していたのは明らかだし、ほかのクルマをパンクさせる危険性をはらんでいた。この理由により、セーフティカー導入は正当なものだったよ」

さらに、自身も元F1ドライバーであるシュトックは、ベッテルがあのセーフティカー導入が自分のクルマにトラブルを発生させる原因となったと主張していることについても一蹴し、次のように続けている。

「ペースカー(セーフティカー)の後ろでゆっくり走ることがトラブルの原因になるとは思わないね。もしそうならほかのクルマがすべて壊れても不思議はないだろう」

「もし、レッドブルのクルマがセーフティカーのせいでオーバーヒートを起こしたというなら、それは設計が間違っているんだ」

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