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ミハエル・シューマッハ「まだF1で勝利するだけの能力はある」

2012年04月17日(火)23:54 pm

ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が、チームメートのニコ・ロズベルグに続く優勝を狙っている。

ロズベルグは中国GPで、F1参戦111戦目にして初のポールポジションを獲得し、そのまま初優勝を飾った。

これまでに通算91勝を記録し、7度の世界王座に輝いているシューマッハは、2006年でいったん現役から退いたが2010年に現役復帰。しかし、数々の記録を打ち立て現在43歳のシューマッハよりもはるかに若い26歳のロズベルグは、過去2シーズンともにシューマッハを凌駕(りょうが)してきた。

だが、今シーズンに入ってからシューマッハのペースは、ロズベルグに肉薄している。開幕戦オーストラリアGPと第2戦マレーシアGPの予選ではロズベルグを上回っているという事実が、より明確にそれを証明している。

シューマッハはブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙に対し、その理由を「単純なことさ」と語り、こう続けた。

「このクルマだと、僕がこれまでの人生でずっとやってきたドライビングスタイルにかなり近い方法で運転することが可能なんだ」

「もし今のドライビングと10年前のそれを比べて見ても、そんなに変わっていないと思うよ」

「でも、2010年と2011年を見ると僕の腕は常に動きっぱなしだ。あれは僕のドライビングスタイルじゃない」

中国GPでシューマッハはレース序盤にリタイアを喫しているが、それまでは首位のロズベルグを追っていた。だが、ロズベルグと競うにはペースが不足していたことを認めている。

2010年に復帰して以降、いまだに表彰台にすら立てていないシューマッハだが、勝利は近いと感じているようだ。

「ベネトン(現ロータス)やフェラーリで初めて表彰台に登った時と同じような気分になるだろうね」とシューマッハは予想している。

「ベネトンやフェラーリに入ったばかりの時は、表彰台立つことなんて考えられなかった。でも数年に及ぶほどたくさんの作業をこなした結果、ようやく戦える段階に登りつめることができたんだ。まさに今のメルセデスAMGのようにね」

「どれくらいのことを変える必要があって、どれくらいの努力と投資が求められているかなんて、ほとんどの人は想像もできないんじゃないかな。43歳の今になっても、また以前と同じようにそういったことを積み重ねているんだ。でもそれは、僕が自分のやっていることが好きでたまらないからなんだよ」

このように語るシューマッハはモチベーションがみなぎっているように見受けられる。しかし、メルセデスAMGとシューマッハの契約は今シーズンの終了と共に満了を迎える。来年以降のことに関してシューマッハは「信じられないだろうけど」と前置きし、こう話した。

「今の僕はこのクルマを進化させることにものすごく集中しているから、そのことは頭にないんだ」

「もう少しシーズンが進めば、必然的に考えることになるだろうけどね」

「もちろん、この素晴らしい働きぶりに対しての成果が出始めているのを見ることに大きな喜びを感じている。僕にはまだまだF1で勝利するだけの能力はあるよ」

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