F1マレーシアGP決勝で、ザウバーではセルジオ・ペレスがフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と白熱の優勝争いを展開した末に2位となり、自身にとってF1で初の表彰台獲得を達成。小林可夢偉は、ブレーキシステムのトラブルによってリタイアとなった。チーム代表のペーター・ザウバーと、トラックエンジニアリング責任者のジャンパオロ・ダラーラがレースを振り返った。
ペーター・ザウバー
「なんて素晴らしい結果だろう! セルジオは素晴らしいレースをしてくれて、われわれの期待を大きく超えてくれた。私が最も驚いたのは、彼がどんなコンディションのときにも、どのタイヤにおいても、とても競争力があったことだ」
「ウエットタイヤ(路面の水量が多いとき向け雨用タイヤ)でも、インターミディエイト(水量が少ないとき向け雨用タイヤ)でも、ドライタイヤでも、彼は常にコースの上で最速か、トップレベルに速いドライバーの1人だった。このことは、間違いなくクルマの大きな可能性を示したことでもある」
「ジャンパオロ・ダラーラと、戦略にのっとって素晴らしい仕事をしてくれたチームに大きな賛辞を送りたいと思う。そしてヒンウィル(ザウバー本拠地)にいる全員に感謝したい」
「技術的な問題によってリタイアせざるを得なかったカムイについては残念に思う。それはあったにせよ、今日はチームにとって素晴らしい、そして重要な日だった」
ジャンパオロ・ダラーラ
「われわれのチームにとって、とても力強いレースだった。天候の状況に合わせて的確な指示を出すことができたし、セルジオがそれをうまく生かしてくれた。彼は素晴らしいレースをしてくれたよ。路面がぬれているときも乾いているときも、彼のペースは素晴らしかった」
「カムイにとっては不運なレースとなった。まず、われわれは彼をもっと早く呼び戻すべきだった。しかしまだ雨が降る可能性があったんだ。この判断が誤りだったようだ。それから、彼のブレーキシステムに液漏れが発生してしまい、レースをやめるしかなく、残念なことになった。その原因を調査しなくてはならない。しかしながら、チームとしては、素晴らしいパフォーマンスを発揮し、素晴らしい成績を収めることができた」