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【F1】マシン軽量化のため18インチタイヤを廃止する可能性も

2023年10月04日(水)17:30 pm

F1は2026年に新たな技術レギュレーションを導入する計画となっているが、伝えられるところによれば、マシンの軽量化の一環としてホイールとタイヤのサイズを縮小する可能性があるようだ。

■マシンの軽量化を目指すF1

現在のF1マシンの最低重量は798kg と定められているが、実際のところハイブリッド化や安全対策が進むにつれてマシンの重量は増加していく傾向にあり、2026年以降のマシンは現在のものよりさらに重くなると考えられている。

この“重たすぎるF1マシン”に関しては、F1ドライバーたちや関係者の中にも不満を表している者が多い。

こうした中、FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)は最近、50キログラムの軽量化を目標としていることを発表している。

■最初のステップは20キログラムの軽量化?

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、これに関して次のように報じている。

「F1のテクニカルディレクター(モータースポーツ担当チーフテクニカルオフィサー)であるパット・シモンズは、この50kgという数値は非常に楽観的だと考えているが、最初のステップとして少なくとも20kgの軽量化の可能性は十分にあると見ている」

■最低重量規定をなくすという案も

同誌はさらに、F1にとって選択肢のひとつとなる可能性があるのは、最低車両重量という概念を完全に廃止することだろうとし、次のように続けている。

「競争が最も早く重量を減らすだろう。FIAとF1にもこのアイデアに共感する声がある」

「一方では厳しい耐性テストがあり、一方ではバジェットキャップ(チーム予算上限)があることから、安全性に関連する過剰な対策とコストの爆発的増加を防ぐだろう」

2026年の技術レギュレーションには、それ以外にも軽量化のアイデアがあるようだ。

■ミッションやホイールサイズの変更も有効

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はミッションとタイヤサイズについても次のように主張している。

「トランスミッションは8速から6速にするべきだ」

また、現在の大きくて重い18インチタイヤを16インチに変更する案もあり、そうすればマシンのサイズをよりコンパクトにすることが可能となるとしている。F1では長い期間にわたって13インチホイールタイヤが使用されていたが、2022年から18インチに変更されている。

「(マシンの)全幅は200cmから190cmに、そしてホイールベースは現在の360cmから340cmに縮小されるはずだ」

「シモンズは330cmさえ可能だと考えている。だが、彼はいくつかのチームによる抵抗に直面している」

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