ルイス・ハミルトンはメルセデスの2022年最後のアップグレードパッケージが期待された性能向上をもたらさなかったことに落胆しているようだ。
■新ウィングは違法と判断
2022年はレッドブルとフェラーリが明らかに優勢だったが、コンストラクターズチャンピオンであるメルセデスは大幅なアップグレードパッケージを携えてオースティンにやってきた。
メルセデスのパッケージには、新しいフロア、主要な軽量化、新しいフロントとリアのウィングが含まれていた。
エンジニアリングのボスであるアンドリュー・ショブリンは木曜日に、新しいフロントウイングのデザインは「タイヤ周辺の渦の管理を改善するため」であると語った。
しかし、FIAはウィングの5つのミニウィングレットが2022年ルールの精神に反する空力的な「アウトウォッシュ」を助長しているとして、合法ではないと判断している。
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』のパオロ・フィリセッティ記者は、「予算上限の話に対する挑発的な答えと解釈されるかもしれない」と推測している。
しかしショブリンは、2022年最後のオースティンのフルアップグレードは、来年のために「今年のマシンのパフォーマンスを向上させるためにミックスし、正しい方向に進むために、我々の理解が正しいことを確認するため」だと語った。
■ハミルトン「アップグレードしてもこれ以上近づけない」
2022年のレースでまだ1勝もしていないハミルトンは、土曜日の予選で5番手につけた。シャルル・ルクレール(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)がペナルティを科せられることで決勝レースは3番手からスタートする。
「確かに満足はしていない」と、7度のワールドチャンピオンはレース後、『Viaplay(ヴィアプレイ)』に語った。
「みんなが一生懸命にこのアップデートをもたらしたのに、僕たちは前に進めないんだ。5位はまあまあだけど、ハードワークが終わっているのに、これだけ差が残っているのはつらいよ」
何が幸せか、という質問には、37歳のハミルトンはこう答えた。
「優勝はもちろんだけど、この調子でいければ最高だね」
「しばらくはこのままいけると思うけれど、純粋なペースでは、アップグレードしてもこれ以上近づくことはできないようだ」。