レッドブル共同創業者のディートリッヒ・マテシッツ氏の訃報にF1界が悲しみに暮れている。
F1界で最も近い関係で友人というヘルムート・マルコ博士はマテシッツを「ディディ」と呼ぶ仲で「控え目な人」だったとその人柄を語りつつ、「偉大な人だ」と讃えた。
また、「F1でのすべてはディディ、一人のおかげ」と明かし、「すべてに感謝して前進し続ける」とし、レッドブルのF1の継続は「彼の望みだった」とマテシッツの意志を引き継ぐ覚悟を述べている。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は数週間前に会った時のことを思い出し「一緒に過ごせて幸運だった」とした。また、「彼は根っからのレーサー。F1で2チームを起ち上げた人は他にいない」とF1界のみならず世界中のアスリートの活動を支えた偉大な功績を称えた。
レッドブルで初のF1世界王者になったセバスチャン・ベッテルは、「ショックだ」と語り、「不可能そうなことをやり遂げる特別な人」とその人物像を語った。
そして、レッドブルは全世界の従業員に対して以下のようなメールを配信した。これはメディア向けサイトで紹介されているものだ。
■レッドブルがメディア関係者に発信した内容
親愛なる皆様へ
このたび、レッドブルの全従業員に対し、以下の電子メールを送信いたしましたので、お知らせいたします。
追ってご連絡差し上げるまで、ご質問にはお答えできませんので、ご了承ください。マテシッツ氏のご家族や親しい友人たちのプライバシーを尊重することに感謝いたします。
レッドブルより
■レッドブルが全世界の従業員に送ったメッセージ
ブルズへ!
今日、ディートリッヒ・マテシッツが亡くなったことをお知らせしなければなりません。
このような瞬間には、悲しみが支配するものです。しかし、悲しみはすぐに感謝へと変わるでしょう。彼が変えたもの、感動させたもの、勇気づけたもの、そして、多くの人々が実現できるようになりました。私たちは、敬意と愛情をもって、彼とつながり続けていきます。
彼のライフワークを、彼の精神に則って継承していくことは、私たち全員の課題であり責任です。
私たちを支えてくださってありがとうございます。
また、沈黙と抑制の中で悲しみを表現してほしいという彼の願いを尊重していただき、ありがとうございます。
ディートリッヒの家族、親族、友人、親しい仲間たちより