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マルコ「マテシッツはレッドブルF1の継続を望んでいた」フェルスタッペン「F1で2チームを起ち上げた人はいない」ベッテル「ショックだ」

2022年10月23日(日)20:16 pm

オーストリアから届いたレッドブル創業者ディートリッヒ・マテシッツの訃報に、オースティンのF1パドックは悲しみに包まれている。

オーストリアで最も裕福な億万長者であり、2つのF1チームのオーナーでもある彼が、長い闘病生活の末に死去したのだ。

「どうやら膵臓癌(すいぞうがん)だったようだ」と、スイスのベテラン記者である『Blick(ブリック)』のロジャー・ブノワが明かした。

■フェルスタッペン「彼はレーサー。F1の歴史で2チームを起ち上げた人はいない」

ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、自分のF1キャリアは78歳で亡くなってしまった彼のおかげだと確信しており、賛辞を送った。

「数週間前に彼に再会し、一緒に過ごすことができて幸運だった」と、オランダ人ドライバーのフェルスタッペンは語った。

「最後に会ったときに話したことが、その日を特別なものにしてくれた。そして今、その最後の出会いはさらに深みを増している」

「彼の死の知らせを受けるのは非常につらい。僕は、彼がとても愛情をもって人々の世話をする優しい性格の人であったと記憶している。彼は脚光を浴びようとはしなかった」

「僕は、彼が根っからのレーサーであり、このスポーツに多大な情熱を抱いていることを知ったんだ。つまり、F1の歴史の中で2つのチームを起ち上げた人が他にいるの?」とフェルスタッペンは付け加えた。

■ベッテル「ショックだ」

レッドブルで4冠を獲得したセバスチャン・ベッテルは、このニュースについて「ショックだ」と認めている。

「彼は、他の人が可能だとさえ思わないことを常にやり遂げる、非常に特別な人だったと思う」と彼は語った。

「今はもう、彼との思い出を共有することはできないと思っている。これは本当に悪いニュースなので、まず考えたい」

■長年の友人マルコ「継続を彼は望んでいた」

F1でマテシッツに最も近いと言われるヘルムート・マルコ博士は、友人であり長年の同僚である彼は、レッドブルとパドックの全員がオースティンで勝利に向かって走り続けることを望んでいただろうと述べた。

「ディディ(ディートリッヒ・マテシッツの愛称)が非常に深刻な健康状態にあることは知っていた。しかし、それでも、このような偉大な人物がこれほど早く亡くならなければならなかったことは、今となっては理解しがたい」

「しかし、彼のアイデア、彼が創り出したものすべてに感謝して、我々は前進し続ける。それが、彼の望みだった」

「F1でのすべてはディディ一人のおかげなんだ。彼のビジョン、チームへの信頼だけでなく、その他の起業家的活動も、本当にユニークな人格を反映している」

「しかし、彼は控えめな人だったので、このことを念頭に置いて、我々は残りの週末を冷静に、しかし力強い結果を持って臨みたい」とマルコは付け加えた。

■ライバルで同郷トト・ヴォルフ「F1で最も画期的な起業家で、F1の歴史の一部だった」

最後に、レッドブルのライバルであり、同じオーストリア人のトト・ヴォルフも、オーストリアからの知らせに悲しみを覚えている。

「マテシッツは最も素晴らしい起業家だった。そして、彼が自分の製品や素晴らしいブランドを築き上げたことだけでなく、スポーツのためにしたことについてもね」

「だから、オーストリアにとっても、このスポーツ(F1)に関わるすべての人にとっても悲しい日だ」

「彼は、サッカー、アイスホッケー、すべてのアクションスポーツなど、あらゆる種類のスポーツで、多くのことをやってのけた。そしてここF1では、彼は最も画期的な起業家であり、F1の歴史の一部だったと思う」。

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