2021年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の個人スポンサーが、オランダで大きなスキャンダルに揺れている。
■大手スーパーのオーナーにマネーロンダリング疑惑
『Eindhoven News(アインツホーベン・ニュース』によれば、先週、スーパーマーケットチェーン『Jumbo(ユンボ)』のオーナー兼CEOであるフリッツ・ファン・イェルトの自宅が「大規模なマネーロンダリングの捜査」のために警察の手入れを受けたという。
その記事によると、今回のマネーロンダリングはモーターレースへの関与を含む金融取引によって発生したものと考えられているようだ。
今後、捜査が進むにつれて事実関係が明らかになってくるだろうが、『Jumbo(ユンボ)』はフェルスタッペンばかりでなく、有名な自転車レースチームのスポンサーを務めていることなどでも知られており、今回のスキャンダルがスポーツ界にも大きな影響を及ぼす可能性がある。
■状況を静観した方がいいとフェルスタッペンのマネジャー
通常、こうしたスキャンダルが起これば、スポンサー契約を解除するアスリートやチームが出てきても不思議はないだろう。
しかし、フェルスタッペンのマネジャーを務めるレイモンド・フェルミューレンは、フェルスタッペン陣営が結論を急がないようにアドバイスしている。
「ここでは用心深くする必要がある」
『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』紙にそう語ったフェルミューレンは、次のように付け加えた。
「我々は事実が明らかになるのを待っているところだ。ユンボとは連絡を取り合っており、経営やマーケティングは通常通りに続けられていくことになる」
■ユンボ自体は調査の対象外
フェルミューレンはさらに、フェルスタッペンがスポンサー契約を結んでいる法人としてのユンボとファン・イェルト個人とは別けて考える必要もあると次のように続けている。
「我々はユンボと契約を結んでいる。そして、スーパーマーケットは調査の対象外なんだ。それは明確にされている」
「多くの示唆的情報には注意しながら、事実が明らかになるのを待とうじゃないか」。