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F1イタリアGPのセーフティカー問題を批判するのは間違いだとマクラーレンF1チーム代表 メルセデスF1代表はルール修正に賛成

2022年09月19日(月)22:31 pm

マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルが、F1チームは、今季のF1第16戦イタリアGP決勝がセーフティカー先導のまま終了したことについて統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のレース運営を非難すべきではないと語った。

■セーフティカー先導でのレース終了に批判の声も

モンツァ・サーキットで行われた今年のイタリアGP決勝は、終盤にテクニカルトラブルを抱えたダニエル・リカルド(マクラーレン)のマシンがコース脇にストップしてしまい、それによってセーフティカーが導入された。

これにより、その時点でトップを走っていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と2番手につけていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)の差が縮まり、最後にまた激しい優勝争いが展開されることになると期待したファンも多かった。

ところが、リカルドのマシン撤去に思った以上に時間がかかり、結局レースは再開されることなく、セーフティカーに先導されたままでドライバーたちがチェッカーフラッグを受けることになった。

これについては、F1ファンだけでなく、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットを含む多くのF1関係者が、FIAのレース運営を非難している。

■FIAはルール通りにレースを運営しただけ

しかし、2019年5月からチーム代表としてマクラーレンを率いるザイドルは、この問題に関してはFIAを責めることはできないと母国ドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。

「結局のところ、レースコントロールは存在するルールを適用しただけだし、それは正しいことなんだ」

かつてWEC(世界耐久選手権)のポルシェチームを率いていた46歳のザイドルは、2021年のF1最終戦アブダビGP決勝で同じような場面となったとき、当時F1レースディレクターを務めていたマイケル・マシがルールを逸脱する形でレースを再開させたことが大きな議論を呼んだ事件を引き合いに出し、今回の件はその副作用なのだと次のように続けている。

「私は、アブダビでの出来事の後、FIAとF1、そして関係するすべてのチームの間で、たとえばレースがセーフティカーで終わることがないようにするためにどのようにルールを変更することができるかについて多くの議論が交わされたことを忘れるべきではないと思う」

「だが、FIAやF1が解決策を見出すよう働きかけたが、それは我々チーム次第だったんだ。そして、ほとんどすべてのチームが何らかの変更を行うことに合意しなかった。それは、スポーツ的にフェアな、よりよい解決策に合意できなかったからだよ」

「私がこのような不運な状況が起こり得ることを受け入れるしかないと思うのはそのためなんだ」

「最終的に、我々は現在のルールを変えないことに投票した。そして、私が思い出せる限りでは、すべてのチームがそれに投票したはずだ。だから、この問題はもう終わりにするべきだと思うよ」

■メルセデスのボス、ルール修正には賛成

ルイス・ハミルトンの通算8度目のF1ドライバーズタイトルを奪い去る形となった昨年のアブダビGP後には、マシのレース運営に大きな不満を表明していたメルセデスのトト・ヴォルフ(チーム代表)は、FIAは今年のモンツァでは適切にルールを運用したと認めている。

しかし、そのヴォルフも、F1はセーフティカー導入時のルール修正を検討するべきだとしている。

「今シーズン末にみんなで集まり、そういうシナリオについて議論しなければならないよ」

そう語ったヴォルフは、次のように付け加えた。

「もしこのルールを変更するのなら、私はすぐに手を挙げて賛成票を投じるよ」。

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