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アルファタウリのガスリー「ブラウンGPのようなサプライズを起こしたい」

2022年01月12日(水)19:13 pm

アルファタウリのピエール・ガスリーは、今年から導入される新F1技術レギュレーションによって自分たちがサプライズを起こして大きく飛躍することを期待している。

2009年には、2008年シーズン限りで撤退したホンダF1チーム引き継いだロス・ブラウン(現F1モータースポーツ担当マネジングディレクター)が率いるブラウンGPがシーズン序盤から大躍進を果たし、ジェンソン・バトンがドライバーズタイトルを獲得するとともに、チームもコンストラクターズタイトルを獲得している。

しかし、その後2010年から2013年まではセバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン)を擁するレッドブルが4年連続でタイトル争いを制し、パワーユニットと呼ばれるハイブリッド方式の現行F1エンジンが導入された2014年以降はメルセデスが2020年までドライバーズタイトルを独占するとともに2021年にはコンストラクターズタイトル8連覇を達成している。

実際、ここ数年のF1はメルセデスとレッドブルが中心となり、そこにフェラーリがからむといった図式になっており、それ以外のチームが優勝争いにからむことは非常に難しい状況となっている。

こうした中、ガスリーは今年から適応される新しい技術レギュレーションにうまく対応することによって自分たちがF1パドックに驚きを与える可能性もあると考えている。

「ワクワクしているよ。だってチャンスだからね。チームにとっても、僕にとってもね」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったガスリーは、次のように続けている。

「同時に、僕らだけにチャンスがあると言うのは考えが甘いだろうね。誰にとっても大きなチャンスだということを僕もわかっている。何が起きてもおかしくないんだ。良くも悪くもね」

「ここまでにクルマを見てきた限りでは、前向きな感触を得られているよ。バルセロナでのテストが楽しみだ。かつてのブラウンGPのようなサプライズを起こせるといいんだけどね」

アルファタウリの2022年型マシンから「前向きな感触」を得られているというガスリーだが、実際にサーキットでのデータが得られるまでは、自分たちがどういう位置にいるのかは判断できないと次のように続けた。

「シミュレーターでは、エンジニアが考えるクルマがどのようなもので、どのような挙動を示すかを想定して作業を行うんだ」

「そして、ドライバーが明確なフィードバックを与えることができるかどうかにかかってくる。どこに最大の限界があるのか、どこで一番ラップタイムを稼げるのか、といったことをね」

「それがエンジニアに向かうべき方向性を与えるんだ。でも、それは実際にクルマを走らせるまで待つしかない。それまでは、推定するのは難しいよ」

そう語った25歳のフランス人ドライバーは次のように付け加えた。

「ここ数年とはまったく違うし、最初のテストからどれだけ早く動けるかが大きな要素になるだろう。どれだけ早く学び、改善できるかがね」

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