ジョージ・ラッセルが、2019年にF1デビューして以来3年間をウィリアムズで過ごせたことによって、2022年には「非常にいい状態」でメルセデスF1マシンのコックピットに収まることができると語った。
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23歳のイギリス出身ドライバーであるラッセルはこれまで非力なウィリアムズF1マシンで常に集団後方で戦ってきていた。しかし、その才能と実力に関してはすでにマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)にもひけをとらぬ、将来性のある若手ドライバーだという定評がある。
先週末にソチで行われた今季のF1第15戦ロシアGPでも非力なマシンを駆って予選3番手、決勝でも10位入賞を果たしたラッセルは、レース後にイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「このチームは2019年にはチームの位置もひどかった。常に最後尾だったよ」
「だけど、ファクトリーやサーキットでのハードワークが実を結んだし、僕たちはそれを誇りに思っている。僕も満足してチームを去ることができるよ」
ラッセルは常に集団後方での戦いを強いられたウィリアムズでの苦しい時期があったことが自分を大きく成長させたのだと考えているようだ。
「勝利を祝うのは簡単だけど、苦しい時やミスに対応するのが本当のチャレンジなんだ」
そう語ったラッセルは次のように付け加えた。
「その結果、僕は人としてもドライバーとしてもより成熟することができたんだ」
ラッセルは、このスポーツで最も競争力のあるシートを獲得できるチャンスが来ると常に信じてくれた周囲の人々への信頼を失わなかったとしている。
ついに念願のメルセデスと2022年の契約を結んだ時にはどう感じたかと質問されたラッセルは次のように答えた。
「僕を信じてくれた人たちが、本当に今僕にチャンスを与えてくれているんだと実感したよ」
「彼らは常に僕に自信を与えてくれたし、ここに至るまでのプロセスを信じてくれていたよ。そして僕たちはそこにたどり着いた。僕が言っているのはメルセデス、ウィリアムズ、そして僕の家族のことさ」
一方、今季のF1タイトルを獲得するのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)のどちらだと思うかと質問されたラッセルは「ルイスは7回F1チャンピオンになったドライバーだ。そしてマックスとレッドブルには少しだけ速いパッケージがある」と答え、次のように付け加えた。
「僕はルイスだと思うよ」