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【F1】来週の会議でチーム予算上限値引き下げを検討

2020年04月03日(金)18:16 pm

F1チームたちには、新型コロナウイルス危機を乗り越えるために「柔軟」な姿勢を持つことが求められているようだ。

とりわけ、アルファロメオ、ハース、ウィリアムズといった小規模チームにとっては、2020年シーズンに多くのレースが開催できない状況となっていることで収入が大幅に減り、まさに存続の危機に瀕していると言っても過言ではないだろう。

アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは『Ouest-France(ウエスト・フランス)』に次のように語っている。

「我々はまだ誰にもコントロールすることができない異常な状況にある」

「政治家たちでさえ無理だ」

「我々にできることは柔軟性を持ち、回復にむけて可能な限りの準備を行うことだ」

そして、小規模チームたちが実現を望んでいる柔軟性ある対策のひとつが、2021年に導入予定のバジェットキャップ(チーム予算上限値)を1億7500万ドル(約190億円)から1億ドル(約110億円)にまで引き下げることだ。

実際のところ、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、バジェットキャップを1億5000万ドル(約160億円)に引き下げる方向で調整に入っていると考えられている。その額はレッドブルが提案したものだと言われているが、フェラーリは別の方法によるコスト削減を希望しているという。

より厳しいバジェットキャップが導入されればチーム規模縮小も余儀なくされることになり、結果として多くの従業員が職を失うことになる恐れがあるというのがフェラーリの言い分のようだ。

しかし、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ある小規模F1チームの関係者が次のように語ったと報じている。

「もしも3チームか4チームが存続できないようなことになれば、もっと多くの者が職を失うことになってしまうよ」

伝えられるところによれば、昨年まで6年連続でF1タイトルを独占してきたメルセデスはバジェットキャップを1億5000万ドルに設定することに合意するだろうと考えられている。

F1チーム、FIA、そしてF1オーナーであるリバティ・メディアが運営するF1商業権管理・運営組織であるFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)の代表者たちは6日(月)にテレビ会議を行い、このバジェットキャップ問題について話し合ことになっている。

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