かつてルノーのチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)には「口を慎む」ことを学ぶ必要があると語った。
レッドブルとフェルスタッペンが2023年まで契約を延長したことはすでに報じられている通りだが、69歳のブリアトーレはこのニュースを受けて母国イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。
「(レッドブルは)常に正しい歩みをしているチームだ」
「だが、今ではホンダもチームにとってなくてはならない力となっている。エンジンのパワーや信頼性といった不確実性も減少しているからね」
「しかしながら、レッドブルは2021年限りでパートナーを失うことも恐れている」
そうした中、フェルスタッペンと2023年までの長期契約を結んだのはレッドブルにとって賢明な策であったのは確かだとブリアトーレは次のように続けた。
「彼がレッドブルで走るのを見られるのはいいことだよ。彼はあそこでトップの位置にいるし、これからも長期に留まることになる」
「彼は本当に速いし、自分自身を常に成長させる方法を知っている。それに彼はしばしば話題をさらってしまうしね」
「だが、フェルスタッペンには口をつぐんでおくことも学ぶ必要があるよ」
2019年には第18戦メキシコGP予選で最速タイムを刻みながら、堂々と黄旗を無視したとコメントしたことからポールポジションを剥奪されたり、第19戦アメリカGPの後ではフェラーリがエンジンに関して「不正をしている」と発言したことが大きな問題となったりしたフェルスタッペンの言動に言及したブリアトーレは次のように続けた。
「彼は、彼ら(フェラーリ)が不正をしたという非難を口にしないほうがよかったんだ。まず、そうしたコメントを行うのは彼の仕事ではない。次に、あの話題はまったく不正確だったからね」
そう語ったブリアトーレだが、フェルスタッペンを高く評価しているのは確かだ。かつてベネトンでミハエル・シューマッハを、ルノーでフェルナンド・アロンソをF1チャンピオンにした実績を持つブリアトーレは、もしも自分が今もチームを率いる立場であればフェルスタッペンとフェラーリのシャルル・ルクレールを一緒に走らせてみたいと次のように語った。
「もし私がチームをまとめるとしたら、絶対にルクレールとフェラーリを一緒に走らせるだろうね。彼らはどちらも今後10年において全てのレースで勝利し、F1チャンピオンになれるだけの逸材だよ」