ハースのロマン・グロージャンが、今のF1レースはカートレースよりも身体的負担は小さいと語った。
今季通算6回目のF1チャンピオンとなることを目指している34歳のルイス・ハミルトン(メルセデス)は、以前のF1は「男のスポーツ」だったが今ではそうではなくなったと示唆している。
今季のF1第7戦カナダGPが行われた先週末のモントリオールにおいて、ハミルトンは次のように語った。
「今はレースをやっても、その後でまた2レースか3レースすることができるんじゃないかと思う。F1はそういうものであってはならないよ」
33歳のグロージャンもこれに同意見のようだ。
「最近、僕は友人たちとゴーカートのレースをしたんだ。ギアシフトが付いた125ccでね。そして、僕はF1レースの後よりももっと疲れてしまったよ」
デンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』にそう語ったグロージャンは次のように続けた。
「その理由は、ずっと攻め続けなくてはならないからさ。だけど、F1では燃料やタイヤをセーブしながら走っているんだ。バルセロナ(スペインGP)ではマシンの能力の50%で走っているように感じたよ」
「もしレースが予選のような感じだったら、最後には僕たちの首は完全にだめになるだろうね。僕たちは疲れきって集中力も失われてしまうだろう。だけど、コンスタントに燃料やタイヤをセーブする走りをしているから、僕たちにとってはそれほど大変ではないんだ」
そう語ったグロージャンは、そうした状況を変え、F1レースをもっと厳しいものにする方法のひとつはレース中の給油を復活させることだろうと次のように付け加えた。
「もしレース中の給油が復活すれば、スタート時に100kgもの燃料を積んで走る必要はなく、30kgか40kgでよくなる。そうすれば(1周あたり)少なくとも2、3秒は速く走ることができるだろうし、もっと大変になるだろうね」