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「フェラーリの技術トップを引き抜くつもりはない」とメルセデス

2018年12月29日(土)11:45 am

メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が、フェラーリの最高技術責任者を務めるマッティア・ビノットを引き抜こうとした事実はないと主張した。

今年7月に当時会長職にあったセルジオ・マルキオンネが亡くなるという打撃を受けたフェラーリだが、その後チーム内においてチーム代表のマウリツィオ・アリバベーネとビノットの間に確執が生まれているようだとのうわさがささやかれていた。

アリバベーネはこうしたうわさは「フェイクニュース」だと全面否定したものの、その後もフェラーリ内ではその問題が尾を引いており、ビノットが“複数のチーム”からのオファーを検討しているようだとのうわさがささやかれ続けていた。そして、その“複数のチーム”にはメルセデスが含まれていると考えられている。

だが、ヴォルフはこのうわさに関し、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。

「いや、我々はビノットに契約を持ちかけたりはしていないよ」

「確かに彼は素晴らしいエンジニアだ。しかし、我々にはジェームス・アリソン(テクニカルディレクター)が率いる第一級の技術チームがある。それゆえ、我々はほかに誰かを探したりなどしていないよ」

だが、ビノットのうわさがささやかれた背景には、かつてフェラーリで活躍し、2012年からメルセデスのエンジニアリングディレクターを務めていたアルド・コスタが今季限りで現場から離れ、2019年にはテクニカルアドバイザーに就任することもあるだろう。メルセデスがコスタの穴を埋めるためにビノットに食指を動かしたとしても不自然なことではない。

だが、ヴォルフは次のように続けた。

「アルドは単に仲間のひとりというだけではなく、友人でもあるんだ。彼がメルセデスを去ることはないよ」

「我々のチームにはダイナミックな構造があるし、若い人材にチャンスと責任を与えることで育てていかなくてはならないんだ」

そう主張したヴォルフは次のように付け加えている。

「私が好ましく思っているのは、チームに不満を抱いて去って行く者は誰もいないということさ。それは断言できるよ」

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