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ロバート・クビサ「今のF1マシンは重すぎる」

2018年03月09日(金)5:15 am

今季ウィリアムズのリザーブ兼開発ドライバーを務めるロバート・クビサが、今のF1カーはもっとぜい肉を落とした方がいいと語った。

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2011年のシーズン開幕前に参加していたラリーレースで大けがを負ったクビサだが、今年8年ぶりにF1の世界へと戻ってきた。

バルセロナで行われている今年のF1公式シーズン前テストにも参加しているクビサは、今季のF1マシンについて『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

■今のF1マシンで昔のような走りは不可能

「僕が最初に気付いたのはその重さだよ」

「今のクルマは少なくとも60kgは重すぎるよ。低速コーナーではまるでバスみたいな感じなんだ」

それでも、2016年までのものと比べれば、今のF1マシンは1周あたり数秒ラップタイムが速くなっているのも事実だ。だが、BMWザウバーやルノーで活躍していたクビサは10年ほど前のF1マシンの方がよかったと次のように続けた。

「当時の車重は605kgで、それに50kgのバラストを積んでいたよ」

「それにタイヤの寿命も短かったからレース全体を通じてアタックすることができたんだ。今日ではそれは不可能だ」

■追い抜きが減った理由のひとつは?

クビサはさらに、今のドライバーにはエンジンをいたわることも必要で、計画通りにクルマを操るためにエンジニアたちとの緊密な作業が必要になることが以前とはだいぶ異なっていると感じているようだ。

そうしたことによってレースのあり方も以前とは違ってきているとクビサは次のような例をあげて説明している。

「外部から見れば、ドライバーたちが誰もが単独走行をしているように見えるだろう。それは誰もがオーバーヒートを避けるために距離を保っているためなんだ」

■チームからの無線指示も無用

そうしたことを改善し、より面白いF1にするには何が必要だと思うかと質問されたクビサは次のように答えた。

「重量を少なくすることだね。そうすればいろんなことがおのずと解決されるだろう」

近年のF1はあまりにも高度なテクノロジーが使用されているために、ピットから無線でドライバーの支援をすることが不可欠になってきていると言われている。それはF1本来の姿ではないとして、ここ数年では無線内容がかなり厳密に制限されるという状況を迎えている。

だが、クビサは本来無線でピットから指示を受けるようなことは間違っていると次のように主張した。

「今のドライバーたちは怠け者になったのかもしれないね。なぜ優れたドライバーがピットから何か指示を受ける必要があるのか、僕にはその理由が分からないよ」。

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