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「アロンソにとって最優先はF1」だとザック・ブラウン

2018年01月31日(水)17:55 pm

マクラーレンを率いるエグゼクティブディレクターのザック・ブラウンが、フェルナンド・アロンソにとって2018年の最優先課題がF1であることに変わりはないと主張した。

30日(火)に、アロンソが以前から希望していた通り2018年にはF1とかけもちでWEC(世界耐久選手権)にも出走することが正式に発表された。

特に驚きをもって迎えられたのは、アロンソが出走するのが世界3大自動車レースのひとつに数えられるル・マン24時間レースだけではなく、トヨタWECチームの一員としてほぼ全レースに出走することになったことだろう。

■F1に支障がないという条件で認めたWEC参戦

2018年にF1とWECのレース開催日が重なるのは10月に行われるF1アメリカGPと日本の富士スピードウエイで開催されるWEC第4戦だけであり、アロンソはこの週末だけはWECではなくF1を優先することになっている。

このことに関し、ブラウンはアロンソの母国スペインの『AS』に次のように語っている。

「彼にとって最優先はF1だ。だから、我々はあらゆる意味でF1が妥協を強いられることがない限り、ほかのレース活動に関してもオープンな姿勢をとっている」

■今年のマクラーレンは期待大

2017年には、アロンソは伝統のF1モナコGPを欠場してアメリカのインディ500に出走したという経緯がある。だが、昨年はホンダPU(パワーユニット)の戦闘力・信頼性不足により、F1で好成績を残すことができる可能性はかなり低いという現実があった。

だが、今年のマクラーレンはルノーPUを搭載することになっており、昨年よりは堅実なシーズンを送ることができると期待している。つまり、今年はアロンソが1戦たりともF1を欠場することは認められないわけだ。

ブラウンも、2018年のマクラーレンは昨年とはまったく違うパフォーマンスを示すことができるはずだと次のように続けた。

「クルマの設計に関してはすべてが本当にうまくいっているよ」

「ちょうど(FIAによる)クラッシュテストに合格したところだし、すべてが計画通りに進んでいる。新車は2月23日(金)に発表することになり、2月26日(月)には(バルセロナ公式テストで)初めてサーキットで走行することになるよ」

そう語った46歳のブラウンは次のように付け加えた。

「すべてのシミュレーションが昨年我々が望んでいたような結果を示した。実際にサーキットに行くとシミュレーションがうまく機能しないような場合もあるものだが、昨年はたいていの場合うまく機能していた。だから今年は堅実なシーズンになると思うよ」

■課題はアロンソのスタミナ?

トップチーム復活を目指すマクラーレンとしては、本音としてはアロンソがWECに出走することは避けてもらいたかったところだろう。

これまでにはなかった3週連続でのF1開催がスケジュールに盛り込まれるなど、ただでさえ過酷な条件となっている2018年だが、アロンソはル・マン24時間レースに出走する6月から7月にかけてはなんと5週連続でレースを行う必要が生じる。さらにそれ以外にも3週連続でレース出走となる機会が3回も生じてくるのだ。

本当にこうした過酷なスケジュールでアロンソがマクラーレンが望むレベルでの走りをF1で見せることができるのか、それも2018年シーズンの見どころのひとつとなりそうだ。

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