ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介が、改良版パワーユニットの投入時期はまだ確定していないと主張した。
■カナダGP投入がうわさされるホンダ新スペックエンジン
現在、ホンダではパフォーマンス改善を行った新スペックのパワーユニットをF1カナダGP(6月12日決勝)で投入することになるようだとの報道が行われている。
だが、長谷川はスペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「必ずしもカナダで投入する必要はありません。いつトークン(開発引換券のようなもの)を使うかは分かりません」
■常に開発は進めているとホンダ
これまではトークン制度によってエンジンを含むパワーユニット全体のパフォーマンスを高めるための開発が厳しく制限されていた。だが、2017年からはこの制度が廃止されることになっており、ホンダとマクラーレンはいずれもこの決定を歓迎すると表明している。
「私たちは常に開発を行っていますし、もしトークンのことを気にかけないでよかったとしたら今回のアップグレードの準備もできていたでしょう」
そう述べた長谷川は、次のように付け加えた。
「しかし、現時点ではまだ(トークン使用)計画を確定させていないのです」
■すでに性能試験段階との情報も
だが、『Marca(マルカ)』は、関係者から得た情報だとして、ホンダの新スペックパワーユニットはすでにファクトリーで性能試験が行われていると報じている。