ホンダは19日(火)、走りと燃費を高次元で両立させる新世代パワートレイン技術群「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アース・ドリームス・テクノロジー)」のひとつとして、小型車および中型車に最適な直噴ガソリンターボエンジン「VTECターボ」を新開発したと発表した。
このエンジンは、ホンダ独自の「VTEC」をはじめとした可変動弁機構を適用するとともに、高流動燃焼を用いた直噴ターボ過給による出力向上でエンジン排気量をダウンサイジング。さらに、徹底的なフリクション低減を施したことにより、クラストップレベルの出力性能と環境性能を両立させたもの。
排気量は2.0L、1.5L、1.0Lの3クラスのバリエーションが設定され、既存のハイブリッド技術やディーゼルエンジンとともに、今後発売されるモデルの特性や地域ニーズに合わせて順次適用されてゆくことになる。
<新開発ガソリンエンジン「VTECターボ」の種類と特長>
■2.0L 4気筒直噴ターボ
VTEC、高出力型ターボ、直噴技術、高性能冷却システムにより、最高出力280馬力以上の高出力と、2014年より施行される欧州排出ガス規制「EURO6」へ適合する高い環境性能を両立したハイパフォーマンスエンジン。
■1.5L 4気筒直噴ターボ/1.0L 3気筒直噴ターボ
VTECをはじめとする可変動弁機構と、徹底した低フリクション化が図られた新骨格エンジンをベースに、低イナーシャ高応答ターボチャージャーと直噴技術を採用。従来の自然吸気エンジンをしのぐ高出力・高トルクと低燃費を、優れたバランスで両立した次世代のコンパクトエンジン。