フェラーリは11日(火)、フェラーリ本社のあるイタリアのマラネロにおいて、改装され新しくなったフェラーリ博物館「ムゼオ・フェラーリ」をオープンした。新たに1,000平方メートルの広さに拡張された建物は、組立からレイアウトに至るまで完全に再設計された。
この新「ムゼオ・フェラーリ」では、スクーデリア・フェラーリの歴史を飾るシングル・シーターの常設展示をはじめ、フェラーリ・ファンのみならず、より広い層をターゲットとした特別企画展が順次開催されることになっている。
現在は、「From Cinecitta to Hollywood, all Ferraris in the cinema(チネチッタからハリウッドまで、映画に登場したすべてのフェラーリ)」と銘打たれた特別展が行われている。これは、フェラーリ車をフィーチャーした有名映画のクリップ紹介と併せて、映画にまつわる貴重な車輌の展示が行われるもので、例えば、スティーヴ・マックイーンが所有していた「275GTB4」、『The Scent of a Woman(邦題:夢の香り)』でアル・パチーノがドライブした「モンディアルTカブリオレ」、さらに、「330LM」にインスピレーションを受けてわずか1台だけが製造され、オムニバス映画『Spirits of the Dead(邦題:世にも怪奇な物語)』に使用されたワンオフ車輌などを展示中だ。
フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長は、開館式において「本ミュージアムは、未来に対して強く焦点を合わせている企業の歴史と文化を、一般の方々にお見せするための重要なアプローチを具現化するものです。海外からも多くの来館者が訪れてくれることを期待しています」と語った。