ホンダは、中国・上海で開催中の2013年上海モーターショー(一般公開日:4月23日~29日)において、来年発売を予定している量産車のコンセプトモデル「コンセプトM」を世界初公開したほか、数モデルを出展している。
<「コンセプトM」>
「コンセプトM」は、中国をメイン市場として開発されたMPVセグメントのコンセプトカー。現在の中国のMPV市場では商用車が中心となっているが、この「コンセプトM」は乗用車としての価値を持ちながら、快適で広い室内空間と、運転する楽しさを両立させた新しい価値を提供するモデルとして開発されたもの。デザインは日本の本田技術研究所四輪R&Dセンターのデザインスタジオが担当したもので、来年の発売を目指し、現在量産車の開発が進められている。
<新型車「クライダー(中国名:凌派)」>
昨年の北京モーターショーで発表された「コンセプトC」の量産車である「クライダー」は、龍(りゅう)をデザインモチーフとし、クラス最大級の車体サイズ、力強いエクステリアデザイン、クラスを超えた動力性能を持ち合わせたモデル。中国人スタッフが主体となって中国市場向けに開発されたミドルクラスセダンだ。このモデルは中国現地法人を通じて、2013年6月に発売が予定されている。
<新型車「ジェイド(中国名:傑徳)」>
同じく、昨年の北京モーターショーにて発表された「コンセプトS」の量産車である「ジェイド」は、日常生活での使用から休日のドライブなどさまざまなニーズを満たすモデルだ。エネルギッシュで常に夢を追い求める中国の1980年代生まれの世代をメインターゲットとして開発されたもので、まず中国で2013年9月に発売され、その後グローバル展開が計画されている。
<中国自主ブランドモデル「理念S1」マイナーモデルチェンジ>
ホンダの中国現地法人である、広汽ホンダによる自主ブランドモデル「理念S1」のマイナーモデルチェンジ車も出展されている。「理念S1」は、2011年4月に、中国自動車業界初の合弁会社による自主ブランド「理念(EVERUS)」の初量産モデルとして発売されたもの。新モデルは、エクステリアとインテリアを刷新すると共に、先進技術の搭載が図られたもので、発売は2013年5月が予定されている。