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F1ヨーロッパGP、チケット売れ行きは不調

2012年06月14日(木)9:52 am

24日(日)に決勝を迎えるヨーロッパGPのチケットが、開催10日前になっても4万枚しか売れていないことが判明した。

スペインのバレンシア市街地コースで行われるこのグランプリは、例年よりも席数を減らしてチケット総枚数を45,000枚としたが、それでも全体の85%しかチケットが売れていない計算になる、と『El Pais(パイス)』紙が報じている。

さらに、すでに売れた40,000枚のうち38,000枚、つまり全体の約64%のチケットは海外からの購入であることが明かされている。

ヨーロッパの不況のあおりを大きく受けているスペインでは、失業率が25%に達している。機能不全に陥った銀行を救うため、EUは1,250億ドル(約9兆9,000億円)の資金注入が必要だと試算している。

経済状況を鑑みたヨーロッパGP主催者とバルセロナでのスペインGP主催者、さらにF1の最高権威バーニー・エクレストンがバレンシアとバルセロナの交互開催をまもなく決定すると見られているため、バレンシア市街地コースでのヨーロッパGPとしての決勝は24日(日)が実質的に最後になると考えられている。

しかし、バレンシアのスポーツ観光大臣ローラ・ジョンソンは、12日(火)に「国難の時期にあって、グランプリはスペインに付加価値を与える存在」であると明言し、次のように続けた。

「(バレンシアでのグランプリ開催は)確実にバレンシアを広く世界に知らしめ、観光などの戦略的部門における安定的成長に貢献している」と大臣は語っている。

大臣はさらに、ヨーロッパGPを現地観戦する外国人のうち64%がイギリス、ドイツ、イタリア、フランス、アメリカ、フィンランド、ノルウェー、スイスの人間であると明かしている。

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