ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、初優勝することでタイトルを争う力があることを証明した。
こう語るのは、F1での優勝経験があり、チーム代表や共同オーナーも経験しているゲルハルト・ベルガーだ。
「私だけでなく、彼(ロズベルグ)を疑っていた連中も驚かせた」
「そろそろだとは思っていたが、心配したよ。だっていつもニコの方が、ミハエル(シューマッハ/メルセデスAMG)より速いと言ってきたからね」
「これで彼は、長い間居るべきだったところにたどり着いた。ベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)、ハミルトン(ルイス・ハミルトン/マクラーレン)、アロンソ(フェルナンド・アロンソ/フェラーリ)、バトン(ジェンソン・バトン/マクラーレン)と同じレベルにね」
「しかも、クルマさえ良ければ、年間タイトルだって狙えるはずさ」とベルガーは『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルト・モートアシュポルト)』に語っている。
ベルガーは、BMWのモータースポーツ責任者だった2002年に、ウィリアムズのチーム代表フランク・ウィリアムズを説得して17歳だったロズベルグに最初のF1シートを与えたとも振り返った。
もう1人、ロズベルグの勝利を祝福するのはネルソン・ピケJr.だ。ピケJr.もロズベルグと同様に世界チャンピオンの息子で、2人はモナコの幼稚園へ一緒に通った仲だ。
現在アメリカの人気カテゴリーNASCARでレースをしているピケは、「こんなに時間がかかるなんて、F1って不思議だよね」と『Globo(グローボ)』に語っている。
「6年もかかって初めて勝ったわけだけど、彼の実力を考えると意外だね」と続けた。