ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、F1第14戦韓国GP後のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のコメントに反論したことを謝罪した。
アロンソは、ピレリの2013年タイヤの「質」について、疑問を投げかけていた。
これに対し、ヘンベリーは、「もうじき4連覇を達成するF1チャンピオンに同じタイヤを最大限に使いこなす方法を聞きに行ってはどうだ、と提案することぐらいしか私にはできない」と反論した。
これを受け、「僕たちはポールに少し話がしたいって伝えたんだ」とフェラーリのアロンソはブラジル紙『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』に打ち明けた。
「彼は快く応じ、来てくれた。彼は謝罪したし、今ではお互いを理解し合っている」とアロンソ。
さらに、「今シーズン、彼らは率直に意見を言っているのに、彼は謝罪してきた。少し変な感じもする」とアロンソは付け加えている。
一方で、シーズン半ばに行われたタイヤ構成の変更が、フェラーリのパフォーマンスに大打撃を与えたとアロンソは主張している。
さらに、「(シーズン開幕直後は好調だった)フォース・インディアが、今ではポイント獲得すらままならない」とアロンソは述べた。
また、「ザウバーが当初、Q1敗退にならないよう苦戦していたことも覚えている。でも彼らはいま、レースでトップ争いに食い込んできている」と付け加えた。
一方で、フェラーリの代表を務めるステファノ・ドメニカリは、どちらの立場も理解できると認めた。
「ドライバーたちの不満に真剣に耳を傾けることは、彼ら(ピレリ)がより良い仕事をするためにも大切なことだ」
「しかし、ピレリの立場も理解できる。なぜなら、ピレリにはタイヤをテストする機会が与えられていない。これは間違っている」と『Speedweek(スピードウィーク)』に語った。