フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、フォルクスワーゲンとして最もコンパクトなサイズとなる新しいスモールカー「up!」(アップ!)を、10月1日(月)に発売。価格は149万円から183万円になっている。
up! は、全長3,545mm×全幅1,650mmと外観サイズはポロよりも一回りコンパクトながら、タイヤをボディーの四隅に配置し、エンジンのレイアウトを工夫することで居住空間を最大化。大人4人と小旅行の荷物を搭載するラゲージスペースを確保している。最も小さなフォルクスワーゲンながら、高い安全性と品質、優れた静粛性はクラス水準を大きく超え、時代が求めるダウンサイジングトレンドにマッチした新しいスモールカーとなっている。
up! の特徴の1つは、クラスを超えた高い安全性だ。フォルクスワーゲンでは全車標準となるESPや、フロントサイドエアバッグ(頭部保護機能付)に加え、シティエマージェンシーブレーキ(低速域追突回避・軽減ブレーキ)をこのクラスの車として初めて全車標準採用。時速約5~30km未満で走行中、フロントウインドー上部に設置されたレーザーセンサーにより10メートル前方までの車両などの障害物を検知、ドライバーが減速しなかった場合には自動的にブレーキをかけ、追突を回避、もしくは追突時の衝撃を軽減する仕組みだ。
環境性能の高さもクラストップレベル。新開発の1リッターエンジン(55kW/75PS)と軽量/高効率な5速自動変速トランスミッションASG(マニュアルトランスミッションをベースとした電子制御による自動変速機)を組み合わせることで国内で販売するフォルクスワーゲンとして過去最高となる23.1km/リッター(JC08モード)の低燃費を実現。エコカー減税(75%減税)の対象車となっている。
ラインアップには、2ドアに「move up! (ムーブアップ!)」、4ドアには「move up!」と装備の充実した「high up!(ハイアップ!)」の、計2グレード3タイプを用意。価格は2ドアのmove up! が149万円、4ドアのmove up! が168万円、そして上級グレードとなるhigh up! が183万円と、輸入車としては手の届きやすく、国産軽自動車の上級モデルや、ハイブリッドスモールカー等とも競合しうる価格設定とした。