ザウバーはアウディとのチーム提携が目前に迫ったとしても、今後もフェラーリとの強い関係を保ち続けるだろう。
■ザウバー、150人増員予定
先週末、ドイツで報道されたところによると、アウディの新CEOであるゲルノット・デルナーは2026年のF1プロジェクトを全面的に支持しているという。
ザウバーのチーム代表であるアレッサンドロ・アルンニ・ブラビは、アウディの計画が順調に進んでいることに同意している。
「我々は現在550人で、トップチームの半分だ」と彼はイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に語った。
「アウディとの目標にしているのは、少なくとも700人まで増やすことだ。アウディのエンジン・エンジニアを除いてね」。
■2026年にザウバーはアウディへと変更
ブラヴィは、アウディがすでにヒンウィルに本拠を置くザウバーチームの「少数株主」であることを明らかにしている。
「今後数年間で彼らは徐々に会社の株式を取得し、2026年初めには絶対的な過半数に達する予定だ」
「その時点で、チームは所有権と名称を変更し、アウディとして運営されることになる」。
■アルファロメオが撤退してもフェラーリとの関係は変わらない
2023年までザウバーの正式名称はアルファロメオだったが、そのネーミング契約は終了した。
アルンニ・ブラビは、イタリアの自動車メーカーであるアルファロメオの撤退がザウバーと現在のエンジンサプライヤーであるフェラーリとの継続的な関係に悪影響は与えないという。
「絶対にないよ。両者はまったく異なる契約だ」
「ザウバーは今後2年間(2024年と2025年)もフェラーリ・エンジンでレースを続ける。フェラーリとの関係は我々にとって非常に重要なんだ」
■アルファロメオのためにホンダとマクラーレンとの契約を破棄していた
「フェラーリとの関係を結ぶために、我々は以前のパートナーを手放した。2017年にはホンダとエンジン、マクラーレンとギアボックスの2つの供給契約を結んでいた」
「しかし、(フェラーリ元会長セルジオ・)マルキオンネとフェラーリとの契約の可能性が浮上するとすぐに、彼(マルキオンネ)がアルファブランドをF1に戻したがっていたため、私たちは契約をやめることにした」とブラビは説明した。
■アウディになるまでフェラーリとの関係は変わらない
2026年からのアウディ・ワークス時代の幕開けに先立ち、スポンサーとのネーミング契約に向けて2024年にザウバーの名前が復活する。
「アウディはF1に参戦し、チームを持つことを決定した」とブラヴィは確認する。
「2023年1月、アウディは現オーナーからザウバーの一部を買収することを決めた。フェラーリには常にこの計画を知らせていた。マラネロとの関係は、今後2年間は揺るぎないものになる」。