オランダの著名なモータースポーツ関係者が、マックス・フェルスタッペンと並ぶセルジオ・ペレスの今季の戦いぶりを酷評した。
■フェルスタッペン「チャンピオンにミスは許されない」
メキシコ人のペレスは2023年の序盤にF1サウジアラビアGPのジェッダとF1アゼルバイジャンGPのバクーで2勝している。
しかし、その後は調子を崩し、フェルスタッペンがレッドブルを完全に支配する一方で、ペレスのF1キャリア全体に暗雲が立ち込めた。とはいえ、ストリートコースで輝きを放つペレスは今でもその評価に値すると考える者もいる。
「一部のメディア、特にメキシコのメディアは明らかに誇張している」とフェルスタッペンは『Viaplay』に語った。
「今は非常に多くのレースがあり、チャンピオンになるためには、常に非常に安定したパフォーマンスを維持し、ミスも許されない。これが最終的にチャンピオンシップというものなんだ」と3連連続で世界チャンピオンに輝いたフェルスタッペンは主張した。
■ペレスに厳しい先輩ドライバー
一方、ペレスの調子をもっと辛辣に評価するのは、オランダのモーターレーシング界のカリスマで、F1より下のカテゴリーでレース経験のあるトム・コロネルだ。1999年のフォーミュラ・ニッポンでシリーズチャンピオンを獲得した経験も持つ。
「私がレッドブルなら、契約を買い取ってペレスに『メキシコのビーチで(カクテルの)カイピリーニャを飲んで、二度と戻ってくるな』と言うだろう」と彼はオランダの『Formule 1(フォーミュラ1)』誌に辛辣に語っている。
「彼は今シーズンの真の失敗者だ。1度、2度、3度と失望させられたとしても構わない。でも、この男には何度もチャンスがあった」
「あぁ、彼はドライバーズ選手権で2位になったが、マックスには遠く及ばなかった。確かに彼はドライバーズ選手権で2位になったが、マックスには遠く及ばない。僕を信じて欲しい、ニック・デ・フリースでさえもっと成功したよ」とコロネルは付け加えた。
2023年、33歳のペレスにとって何が問題だったのかと尋ねられると、彼は独特の表現でこう答えた。
「最初は耳の間、それからクルマの中だ」
これは、噂を気にしすぎた問題、そしてドライビングをミスした問題を指しているようだ。
■フェルスタッペンはモンスター
それとは対照的なのがフェルスタッペンの心理だとコロネルは主張する。
「ポジティブな意味で言っているんだけど、この男(フェルスタッペン)は想像を絶するモンスターというか、野郎なんだ。時々、彼の耳や口からは火や湯気が出ていて、君たちはそれを見て『ワォ』と思うのさ」
「マックスに比べれば、ペレスはお人好しだ。観光客だよ」。