F1エミリア・ロマーニャGPの予選Q1でケビン・マグヌッセン(ハース)を妨害したとしてオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に3グリッド降格処分が下された。この結果、予選2番手だったピアストリは5番グリッドからスタートすることになった。
●【2024F1第7戦エミリア・ロマーニャGP】スターティンググリッド/スケジュール・全セッションの結果
■何があったのか?
セッション終了後、両ドライバーと各チーム代表がスチュワードに呼ばれ、マグヌッセンが最後のフライングラップに入った時に起きた出来事について意見を述べた。
その時、ピアストリはピットから出てきた周で、マグヌッセンはフライングラップに入っていた。そしてターン2と3のシケインでピアストリの後ろにマグヌッセンが追いつき、マグヌッセンの走行を妨害することになった。
ピアストリは、サーキットのレイアウトのせいでギリギリになるまで見えなかったため、避けるために加速したと説明し、スチュワードはそれを受け入れた。また、マグヌッセンもこのコースの多くは後続車が見えにくいことを認めた。
しかし、スチュワードがチーム無線を確認したところ、マクラーレンチームは後ろから速いクルマが近づいていることをピアストリに警告していなかった。
実際、マグヌッセンが約40〜50m後方に迫っていた時には約140km/hもの速度差があり、ちょうどピアストリがシケインの真ん中にいた時にマグヌッセンは追いついた。マグヌッセンが最終ターン19から加速してフライングラップに入っていたのは明らかだった。
スチュワードは、チームとドライバーが状況を把握していれば、妨害を回避することができたと判断し、特にQ1における「不必要な妨害」は防げたと判断し、3グリッド降格を決定した。