ルイス・ハミルトンが、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフと共に2024年以降の新たな契約を結ぶために「取り組んでいる」と主張した。
■フェラーリ会長が直々にハミルトンに移籍オファーとの噂
今週になって、いくつかの国際的メディアが、ハミルトンに関する新たな噂を報じている。その噂とは、フェラーリのジョン・エルカーン会長が、38歳のハミルトンと直接会ってフェラーリに移籍するようオファーする可能性があるというものだ。
だが、これと同時に、フェラーリのドライバーを務めるシャルル・ルクレールとカルロス・サインツに対し、エルカーンがライバルF1チームからトップクラスの技術者を引き抜くことを保証したとの噂もささやかれている。
こうした中、ドイツの大手紙『Bild(ビルト)』は、ハミルトンがフェラーリへ移籍するという噂に関しては「話にもならない」と報じ、信憑性はないと主張している。
■新契約締結に向けてハミルトンとヴォルフが前向きなコメント
実際のところ、ハミルトンはイタリアの『La Stampa(スタンパ)』に対し、自分は「メルセデスで満足している」と主張し、次のように付け加えている。
「僕たちはまだ新しい契約にはサインしていないよ。だけど、それに向けて取り組んでいるところさ」
ヴォルフも、22日(月)に母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙とのインタビューで、ハミルトンに関する噂について質問されると次のように語っていた。
「2年に1度、新しい契約を結ばなければならないときには、こうした噂が出てくるものなんだ」
「だが、どれも本当ではないよ。我々には時間的なプレッシャーもなく、普通に話し合っているところだよ」
■ヴォルフはあるがままの自分を受け入れてくれるとハミルトン
ハミルトンも、自分とヴォルフの関係は非常に強固なものだと主張している。
「僕は2013年からメルセデスにいるけれど、僕たちはすぐに意気投合したよ」
ヴォルフに関してそう語ったハミルトンは、次のように続けた。
「彼は、僕に対してこういうふうに変わらなければならないとか、そういうことを言ったことは一度もないんだ」
「彼はいつも、あるがままの僕を受け入れてくれたよ」
■契約更新に向けて重要となるメルセデスF1マシンのパフォーマンス
ハミルトンは今週末に開催されるF1モナコGP(28日決勝)には、大幅な改良が施されたメルセデスF1マシンで臨むことになっている。
通常のサーキットとは異なるモンテカルロ市街地サーキットだけに、その改良マシンの本当の実力を判断するのは難しいかもしれないと考えられているものの、その新マシンのパフォーマンスも今後のハミルトンとヴォルフの契約交渉に少なからず影響を与えることになるだろう。
F1最高責任者(CEO)のステファノ・ドメニカリは、最近ヴォルフと行った会話に言及しながら、イギリスの『Daily Mail(デイリー・メール)』次のように語っている。
「トトはメルセデスを改善することに完全に集中しているよ」
「彼は私に、できるだけ早くパフォーマンスを上げるために、適切な激しさがあるようチーム内で調整を行ったと言ったんだ。私は、これがすぐに実現すると確信しているよ」。