F1カレンダーから消えたフランスGPの復活に向けて、フランス政府が動きだす可能性が出てきたようだ。
フランスGPは、F1における伝統レースのひとつだ。2009年から2017年にかけては開催されていなかったものの、2018年にポール・リカール・サーキットで10年ぶりにフランスGPが復活。だが、昨年を最後にフランスGPは再びカレンダーから姿を消してしまっている。
■フランス政府の支援不足を指摘したジャン・アレジ
2022年のフランスGPが開催された後、ポール・リカール・サーキットの新代表に就任したフランス出身の元F1ドライバーであるジャン・アレジは、フランス政府にはF1開催を支援する考えがないのだと嘆きながら、次のように語っていた。
「私にとって大切なものについて、(フランス)共和国の大統領と話ができれば大変光栄なことだろう」
「だが、彼にはほかに優先事項があるのだと思う」
■フランスGP復活に意欲を示したスポーツ担当大臣
しかし、このほどフランスのスポーツ担当大臣であるアメリ・ウデア・キャステラが突然、政府がフランスのF1イベントを復活させる意欲を示す可能性があることを示唆した。
「F1のボスが最近、フランス(GP復活)への希望を表明したことは前向きなことだと思っています」
F1最高責任者であるステファノ・ドメニカリに言及しながらそう語ったウデア・キャステラ大臣は、次のように続けた。
「それゆえ、私たちはそのロードマップに取り組むことになります」
「今、私たちには、良いプロジェクトを開発し、F1のリーダーたちとの対話を始めるために、適切な人々を引き込む必要があります。フランスでは、選挙で選ばれた名高い議員たちを含め、そういう人たちに不足はありません」
「これは本当に素晴らしい機会ですし、これを生かすためにできることは何でもするつもりです」とウデア・キャステラ大臣は付け加えている。