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【アストンマーティン】2023年型F1マシンはレッドブルの“コピー”ではないとエンジニアリングディレクター

2023年05月23日(火)17:27 pm

アストンマーティンのエンジニアリングディレクターが、昨年に比べて飛躍的な改善を遂げた自分たちの2023年型F1マシンは、レッドブルを「コピー」したものではないと主張した。

2022年にはコンストラクターズランキング7位だったアストンマーティンだが、今年は5レースを終えた時点でトップを独走するレッドブルに次ぐ2番手に位置しており、フェラーリやメルセデスをも凌ぐパフォーマンスを見せている。

こうした中、アストンマーティンの2023年型マシンはレッドブルのコピーだと言う声もある。実際のところ、2021年までレッドブルの空力責任者を務めていたダン・ファローズが2022年にアストンマーティンに移籍しており、2023年型マシンの開発に携わっていたのは確かだ。

■レッドブルのコピーは不可能だとエンジニアリング責任者

しかし、かつてトロロッソ(現アルファタウリ)やザウバー(現アルファロメオ)のチーフデザイナーを務め、ファローズ同様2022年からアストンマーティンのエンジニアリングディレクターを務めているイタリア出身エンジニアのルカ・フルバットは、スペインの『Marca(マルカ)』に対し、次のように語った。

「実際には、2台のマシンは根本的に異なる構造を持つため、コピーは不可能なんだ」

「我々はパワーユニット、ギアボックス、リアサスペンションはメルセデスのものを使っているからね」

■2022年シーズン後半には改善の効果が現れ始めていた

そう主張したフルバットだが、現在テクニカルディレクターを務めているファローズに加え、やはり2022年にアストンマーティンに合流したメルセデスの前空力責任者であるエリック・ブランダンらが2023年型アストンマーティンF1マシンの空力面に大きな役割を果たしたのは事実だと認めている。

「ダンとエリックが我々の空力に異なるアプローチをもたらしたのは事実だし、ラップタイムに関してはそれが重要な1歩だったと言えるだろう」

「だが、昨シーズン、あるいは昨シーズン後半には、我々はすでに大きな進歩を遂げていたんだ」

「我々は昨年の第6戦(スペインGP)で空力コンセプトを変更していた。そして2月には、レッドブルが新車を発表する前に、我々は最初のパーツをいくつか発表し始めていた」

「空力的観点から見ると、我々は全く間違った方向に進んでいたことが判明したんだ。だから、シーズン中にメカニカルと空力の改良を何度も重ねたよ。そして、マシンはどんどんよくなっていった」

そう語った51歳のフルバットは、セバスチャン・ベッテルとランス・ストロールのコンビで戦っていた2022年シーズン後半に言及しながら、次のように付け加えた。

「その年の後半は、我々にはおそらく5番手の速さがあったし、コンスタントにポイント圏内に入っていたよ」。

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