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フェラーリ躍進の陰に天才F1マシン設計者ロリー・バーンの存在

2022年04月16日(土)4:59 am

フェラーリが有名なF1マシン設計者であるロリー・バーンとのアドバイザー契約を更新したようだ。

かつてフェラーリはミハエル・シューマッハを擁して1999年から2004年までF1コンストラクターズタイトルを6年連続、ドライバーズタイトルも2000年から2004年まで5年連続で獲得するという黄金時代を築いたが、その時代のフェラーリF1マシンを設計していたのが南アフリカ出身のバーンだった。

ドライバーズタイトルは2007年(キミ・ライコネン)、コンストラクターズタイトルは2008年を最後に無冠状態が続いているフェラーリは2020年シーズンの途中からバーンを再びアドバイザーとして呼び戻し、新たな技術レギュレーションが導入される2022年を見据えてマシン開発を行ってきていた。

そして、2022年シーズンがスタートすると、フェラーリが抜群のパフォーマンスを発揮。3レースを終えた時点でシャルル・ルクレールが2番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)に34ポイント、6番手に沈んでいる2021年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)には46ポイントもの大差をつけて早くも独走状態に入っている。

■フェラーリ躍進の陰に78歳のバーンの存在

元F1ドライバーのマルク・スレールは、今季のフェラーリ躍進の陰には78歳のバーンの存在があると考えている。

「今回の契約延長は大きな感謝の印のように聞こえるよ」

ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』にそう語ったスイス出身のスレールは、次のように続けた。

「バーンは自分の役割において素晴らしい仕事をしたようだね。今年のフェラーリはシューマッハ時代のフェラーリに似た特性を持っているよ。どこでも、どんなコンディションでも速く、トラクションに優れ、常にタイヤの力を最大限に引き出している」

「それは間違いなくバーンの特徴だよ」

■ベルガー「バーンはニューイと同じくらいの天才」

また、同じく元F1ドライバーであり、現在はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の責任者を務めるゲルハルト・ベルガーも、今年は多くのチームが高速走行時にマシンが上下に振動する「ポーポイズ現象」に苦しめられている中で、フェラーリがそのデメリットを最小限に抑えることができているのはバーンの影響によるものだろうと考えている。

「バーンには彼の流儀があり、ニューイと同じくらいの天才だよ」

天才F1マシン設計者と評されるエイドリアン・ニューウェイ(レッドブル/最高技術責任者)の名前をあげながらそう語ったベルガーは次のように付け加えた。

「バーンの存在は、フェラーリがシーズンを通してトップレベルを維持し続けることを保証するものだ」

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