元F1ドライバーのデビッド・クルサードが、2022年もアントニオ・ジョビナッツィがアルファロメオのシートをキープできることを期待していると語った。
現在、2022年のドライバーラインアップが確定していないのはアルファロメオだけとなっている。
今季限りでのF1引退が確定しているキミ・ライコネンの後任にはメルセデスからバルテリ・ボッタスを迎え入れることが決まっているが、そのチームメートとなるドライバーはまだ誰になるのか分からない状態だ。
少し前には巨額のスポンサーマネーを持ち込むことが可能だと言われている中国人ドライバーの周冠宇(チョー・ガンユー)が有力候補だと言われていたが、最近マイケル・アンドレッティによるチーム買収の噂がささやかれていたときには、インディカーのアンドレッティ・オートスポーツに所属する若手ドライバーであるコルトン・ハータが有望だとの見方も出ていた。
だが、アンドレッティによるチーム買収交渉が決裂したことが明らかとなったことで、再びフェラーリの支援を受けるイタリア人ドライバーであるジョビナッツィがそのまま残留する可能性も再び膨らんできているようだ。
こうした中、かつてウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルで活躍したクルサードがイタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「アントニオは優秀なドライバーだよ」
「彼は速くて賢いし、人柄もいい。それはパートナーやスポンサーにとっては好ましいことだよ」
「フェラーリとのつながりがある中でアルファのようなチームにいるのは難しいことだろう。フェラーリにはルクレールとサインツがいるから、そこに行くチャンスはそれほどないからね」
「そして、彼がフェラーリの若手ドライバーだという事実により、ほかのチームに加わる可能性も制限されてしまうんだ」
「だが、私はジョビナッツィがアルファロメオからボッタスのとなりでいい仕事をすることができると認められることを願っているよ。実際、それは彼にとって最高のチャンスだと思うからね」
そう語った50歳のクルサードは、今季は予選でライコネンを上回ることが多いジョビナッツィについて、自分が2002年から3年間マクラーレンでライコネンのチームメートだったときのことに言及しながら次のように付け加えた。
「ライコネンは速いドライバーだよ。そして、ファンはアントニオに十分な評価を与えていないんじゃないかと思っている。今年は彼がライコネンの前にいるのにね。それは私がキミのチームメートだったときにはあまりできなかったことだよ」