レーシングポイントのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーが、2021年にアストンマーティンF1マシンを手にしたセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)は「大活躍」を見せるはずだと語った。
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今季いっぱいでフェラーリのシートを失うことになったベッテルはレーシングポイントと2021年の契約を締結している。そのレーシングポイントは来年からアストンマーティンのワークスチームと姿を変えることになっている。
だが、33歳のベッテルは、昨年からチームメートを務めている22歳のシャルル・ルクレールに現時点では全く歯が立たない状況が続いている。
2020年のフェラーリF1マシンの戦闘力が低いということはあるにせよ、ここまでに11戦を終えた段階でルクレールが63ポイントを稼いでドライバーズランキング8番手に位置しているのに対し、ベッテルはわずか17ポイントで13番手だ。
だが、2021年からスタートするアストンマーティンのプロジェクトにベッテルを迎えることになっているサフナウアーはドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に次のように語った。
「我々のチームでは全員が同じ方向に向かって取り組んでいるし、働きやすい雰囲気や文化がある。我々は誰かがミスを犯してもそれを責めることなどないんだ」
「セブ(ベッテルの愛称)もそれが気に入るだろうし、私は彼が活躍すると確信しているよ」
しかし、今のベッテルは非常に大きなスランプに陥っているようにさえ見える。
サフナウアーはそのことに言及しながら次のように続けた。
「33歳のドライバーが突然F1マシンの運転方法を忘れてしまうなんて考えられないよ。何かほかの理由があるはずだ」
「我々は、彼がチャンピオンとしての資質を再び取り戻せるよう手助けするつもりだよ」
「逆に、彼は我々にチームやマシンを成長させるにはどの方向へ向かうべきかを示してくれるだろう。フェラーリやレッドブルといったトップチームたちが我々と違うやり方をしているとすれば、それは何なのかといったことをね」
そう語ったサフナウアーは次のように付け加えた。
「それが、我々が次のステップへと進むのを助けてくれるはずだよ」
ベッテルも最近個人的にアストンマーティンの株を買ったことも明らかとなっており、2021年に加わる新プロジェクトに期待しているのは間違いないだろう。