先週末にニュルブルクリンクで開催された今季のF1第11戦アイフェルGPだが、主催者が用意した2万枚のチケットのうちおよそ5000枚が売れ残っていたことが明らかとなった。
●【決勝レース結果】F1第11戦アイフェルGP 決勝レースのタイム差、周回数
新型コロナウイルスのパンデミックにより大幅にカレンダーが見直された2020年のF1だが、修正版カレンダーには2013年以来となるニュルブルクリンクでのレースが復活していた。
アイフェル地方を統括する関係当局は新型コロナウイルス感染リスクがあることから、先週末のレースで収容できる観客は2万人までという制限を設けていた。
だが、ドイツの『DPA通信』によれば、発売された2万枚のチケットのうち、売れたのは1万5000枚に留まったという。しかも、チケット購入者のうち3000人が新型コロナウイルス感染者が多い地域の者だったことから、当初その3000人に関してはサーキットへの入場を差し止める措置が行われていたという。
だが、ニュルブルクリンクの責任者を務めるミルコ・マークフォルトによれば、最終的にはそのうち1500人が「コロナテストで陰性だったことなどで」入場を認められたとしている。
初日の金曜日は濃霧によりメディカル・ヘリコプターが正常に飛行できないリスクがあったことからフリー走行1回目と2回目がいずれも行われないという厳しいスタートとなったニュルブルクリンクでのアイフェルGPだったが、土曜と日曜は天候も回復し、最終的には1万3500人の観客がサーキットでレースを楽しむことができたようだ。
マークフォルトは、こうした状況にもかかわらずニュルブルクリンクでのレースは「素晴らしい成功」を収めることができたとし、「非常に満足している」と語っている。