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ホンダからF1エンジンを引き継ぐことが「望ましい解決策」だとレッドブル首脳

2020年10月13日(火)17:42 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、ホンダF1エンジンの権利を買い取って自分たちで独自にワークスエンジンを製造することが2022年に向けての「望ましい解決策」だと語った。

ホンダが2021年シーズンを最後にF1活動から手を引くというニュースは驚きをもって世界に伝えられた。だが、元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは、それはレッドブルにとってはチャンスとなるかもしれないと考えている。

「エンジンがこれまでずっと彼ら(レッドブル)にとってのアキレス腱だったんだ」

2006年にレッドブルで3レースに出走した経験を持つドーンボスは母国オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』そう語ると、次のように付け加えた。

「彼らは常に誰かからエンジンを購入する必要があったからね」

実際のところ、マルコも自分たちでエンジンまで製造できればそれがベストだと考えているようだ。

「(F1に参戦している)メーカーはどこも自分たちのチームを有しており、シャシーとエンジンを一緒に製造している」

ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』にそう語ったマルコは次のように続けた。

「我々はエンジンを手に入れ、それに合わせてシャシーを造る必要がある」

「我々がホンダ(エンジン買収)という解決策が好ましいと思っているのはそのためだよ」

「だが、そのためにはいくつかの制限要因が求められる。2022年以降のエンジンレギュレーション凍結といったものがね」

マルコは、そのためにはホンダだけでなく、F1首脳部や統括団体であるFIA(国際自動車連盟)との話し合いも必要となると語り、次のように続けた。

「その話し合いがうまくいくと仮定するならば、我々としてはホンダの拠点その他全てを買収し、(イギリスの)ミルトンキーンズでエンジンを準備したいと思う」

「だが、それは2022年の最初のレースから開発が凍結される場合にのみ可能となる。できる限り早急にFIAに決定を下してもらう必要がある」

「もし、それがうまく進めば、次のステップがホンダとの合意ということになるだろう。我々はミルトンキーンズにいくつかの建物や倉庫を所有しているし、現在はどこで(エンジン製造を)行うことができるかを調査しているところだ」

もしも2022年以降F1エンジン開発が凍結され、ホンダからF1エンジンに関する知的所有権を買い取ることができれば、レッドブルはかなり戦えるようになるはずだと考えている。

「現時点では、エンジンメーカーの差は15馬力か最大でも20馬力だ。フェラーリは少し後手に回っているが、彼らもすぐに追い付いてくるだろうと予想しているよ」

「燃料流量やそれに類した制限要素を設けることによってエンジンのパフォーマンスを調整しようという話し合いもある。だから、我々は正しい方向に進んでいるよ」

そう語ったマルコは、レッドブルでは現在第一線から退いているメルセデスの元エンジン責任者であるアンディ・コーウェル獲得を視野に入れているのではないかと尋ねられると、微笑みを浮かべながら次のように答えている。

「まだそこまではいっていないよ。だが、それに気付かせてくれたことに感謝するよ」

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