このところ政治的な姿勢をあらわにしている、ルイス・ハミルトン(メルセデス)。そのことが、F1ドライバーのあいだに軋轢(あつれき)を生んでいるとのうわさだ。
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Black Lives Matter(BLM)運動に肩入れするハミルトンはオーストリアで行われたF1ドライバーの会合で、人種主義問題に「口を閉ざすこと」即ち「差別に加担するのといっしょ」と発言。
5日(日)の決勝グリッドで「人種主義やめろ」と書かれたTシャツを着ることは全会一致で同意した、ドライバーたち。だが関係筋によると少なくとも5人が、跪(ひざまず)いてBLMへの賛同を表す行為に難色を示したという。
「皆がみんな、どう振る舞うか態度を決めているわけじゃないからね」と話すのは、カルロス・サインツ(マクラーレン)だ。
「沈黙」することで、あたかもF1のパドックに人種差別的な側面があるかのように言うハミルトンの姿勢に何人かのドライバーは怒っているとみられる。
「膝をつく行為」に納得しないドライバーがいるのではないかといった質問にハミルトンは、こう語った。「(人種)問題があるのは、僕らも分かっている。明日(5日)は、僕らの行動が問題の存在を証明してしまわないように気をつけないとね」
ケビン・マグヌッセン(ハース)は言う。「僕は跪くつもりだ。でも、BLMの組織を支援しているわけではない。それより、世界規模で巻き起こっている人種主義や差別の反対運動を応援したいんだ」
「僕の行為が、特定のグループや団体の食い物にされないよう願うよ」
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