F1オーストリアGP決勝で今季初優勝を遂げたマックス・フェルスタッペンが来季以降もレッドブルにとどまる可能性が大きく膨らんだのは間違いなさそうだ。
●【決勝レース結果】F1オーストリアGPのタイム差、周回数、ピット回数
長年のエンジンパートナーであったルノーと決別し、今季からホンダと組んだレッドブルだが、第8戦終了時点ではフェルスタッペンが2度3位表彰台に上ったのが最高のリザルトだった。
これに不満を抱いているフェルスタッペンが解除条項を行使して今季限りでレッドブルを離れ、来季はメルセデスに移籍することを考えているようだとのうわさがささやかれるようになっていた。
だが、オーストリアGPでの結果を受け、フェルスタッペンの父親ヨス・フェルスタッペンはフィンランドのテレビ局『C More(セイ・モレ)』に対し、息子にとってベストなチームは「我々が今所属しているレッドブルだ」と語り、次のように続けた。
「彼の契約に関してさまざまな推測がなされていることは知っているよ。だが、我々が本当にレッドブルが好きなのだということを忘れてはならないよ」
「(レッドブルは)常にもっと競争力を高めようとあらゆる努力を惜しまずに取り組んでいるトップチームなんだ。レッドブルとホンダが共同戦線を張って共通の目標に向かって進んでいるのは素晴らしいことだよ」
さらに、レッドブルとそのジュニアチームであるトロロッソのドライバーマネジメント責任者でもあるヘルムート・マルコ(レッドブル/モータースポーツアドバイザー)も最近のうわさに関してオランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』に次のように語った。
「自分たちの方が契約についてマックスや我々よりもよく知っていると考えているいろんな専門家がいるようだね」
「我々は今でもマックスを最年少F1チャンピオンにするのが目標なんだ」
21歳9か月のフェルスタッペンについてそう語ったマルコは次のように付け加えた。
「私が(2019年に)5勝したいと言ったとき、みんなは私のことをばかにしたよ。だが、私は今でもそれができると思っている」
オーストリアGPで今季初優勝を飾ったフェルスタッペン本人も次のように語っている。
「これは僕たちにとって、そして今後に向けて、もちろんホンダにとってもものすごく重要なものだと思う」
「これで僕たちは大きな自信を得られたし、これによってちょっとした疑念も消え去るんじゃないかな。今はとにかく素晴らしい気分だよ」
フェルスタッペンは昨年に続きレッドブルのホームレースであるオーストリアGPで2連覇を達成したことになる。だが、2018年は予選5番手からスタートし、メルセデス勢のダブルリタイアなどにも助けられての優勝だった。
しかし、今年はスタートにつまずいて大きく順位を下げながらも、コース上でメルセデスとフェラーリを抜き去ってトップチェッカーを受けるという素晴らしいパフォーマンスを披露。フェルスタッペンが言うようにチームにとってもホンダにとっても大きな自信を得られたレースになったのは確かだろう。