フェラーリの2019年型エンジンの合法性に関して再び疑問の目が向けられ始めているようだ。
F1統括団体であるFIAは2019年シーズンに向けて、エンジンルールの抜け穴を塞ぐためにより技術ルールに関してさらに厳しい指導をメーカーやチームに対しておこなっていたことが明らかとなっていた。こうしたこともあり、現時点でのF1エンジンのパフォーマンス差は以前よりもかなり接近しているものと考えられていた。
しかし、フェラーリは今季のF1開幕戦では思わぬ不調に陥ったものの、第2戦バーレーンGPでは予選でライバルたちに大きな差をつけてフロントロウを独占する強さを見せつけ、ライバルたちに大きなショックを与えた。
伝えられるところによれば、フェラーリはストレートにおいてライバルたちよりもコンマ5秒も速かったといい、それはエンジンパワーによるものだと考えられている。ライバルチームたちの試算によればフェラーリエンジンはライバルエンジンに40馬力ほどの差をつけているのではないかとも言われている。
レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューイはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「実のところ、我々はFIAがレギュレーションのすべての穴を埋め尽くしたと考えていたよ」
こうした中、最近うわさされているのはフェラーリの燃料パートナーであるシェルが革命的な新F1エンジン用燃料開発に成功したのではないかというものだ。
レッドブルのチーム代表を務めるエイドリアン・ニューイは、次のように語っている。
「フェラーリのガレージからただよってくる燃料の匂いはグレープフルーツジュースに似ているよ」